検索窓
今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:286,738 hit

【僕らが守りたい】 ページ6





あの日、マネージャーからAが切られたと言われたその日から、ずっと考えてた。



まるでお人形さんみたいに綺麗な笑顔だけを浮かべているAは、前みたいにもう無邪気には笑ってくれへんのかなって。



それよりも、俺らはAに頼って欲しかったんやと思う。

関西ジュニアの仲間として、それよりも深い関係の7WESTのメンバーとして。

そのちっさい体で抱えてた物を俺たちに分けて欲しかった。



だから、Aがずっと「追いつきたいし、追い越したい」と言っていた例の女の子のグループが不祥事起こした時。



静かに、ひっそりと誰にも気付かれないように泣いていた" 彼女 "をもう放っておこうなんて思わなかった。



赤「A、泣くんやったら俺らの前で泣け。独りで泣くな。俺らはグループやねんから。」



濱田くんに教えてもらった、レッスンスタジオの非常階段。

案の定そこには、声を殺して泣く小さい背中があった。



緑「Aには俺らが居る。Aのこともう独りにせんから、その背負ってるもん分けてや。」



今まで聞いたことも無い、神ちゃんの優しい声がスっとAの心に溶けたんか、小さい、か細い声やったけど、確かに" 彼女 "はこう言った。



*「…みんな、っ、助けてっ、」



やっと、Aの「助けて」が聞けた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
693人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - さきさん» 初めまして。丁寧なコメントありがとうございます。2は加筆修正作業をまだしているので、パスワードを付けさせてもらっています。もうしばらく待っていただけると嬉しいです。すいません。 (2018年12月23日 17時) (レス) id: 9cacd0005c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 初めまして。ここで聞くのも失礼かと思いますが、僕らと彼女2を読みたいのですが、パスワードが分からないので、教えて欲しいです。 (2018年12月23日 15時) (レス) id: 764363980f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハル | 作成日時:2018年6月6日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。