春風3＊Re:vale 百 (ページ9)

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Side 百

「行っちゃった、、。」

相変わらず足早いな。

廊下は走っちゃいけないんだけど。笑

ありがとうって言われた。

春原くんって言われた。

嬉しい…！

思いがけず内海と話せたし、

少し昔のような雰囲気が出ていた気がして。

ニヤけが止まらない。

「あー、百さん！」

「はいはーい！」

ふわふわしたまま楽屋に戻ろうとしてると

お世話になった番組のプロデューサーに話しかけられた。

「いつも番組を盛り上げてくれてるお礼にこちらお渡ししたくて。」

「おお！丸亀堂だ！」

「はい。2人の仲の良さにはいつも助けられてます。また宜しくお願いしますね。では失礼します。」

「さんきゅー！また宜しく！」

いつものお礼と言って良いところのお菓子をくれた。

千も喜ぶぞ。

今日はいい事づくしだな。

褒めてもらえて、

何より内海とまた少し話ができた。

よし。

この調子でゼロのカバーも頑張っちゃうもんね！

「ダーリン！差し入れもらってき」

「どうしても分からないのかアイツの行方は。」

楽屋に入ろうとしたら

千が誰かと電話をしてるところだった。

アイツの行方……？

「何をしても良い。いくら使っても構わない。どうか探してくれ…！」

「5周年ライブまでに」

あぁ…。

開けかけたドアをゆっくり閉める。

そこで思い出す。

そっか…。

そうだった。

もうすぐだった。

俺と千の約束の期限が。

そういえば内海も

何で俺がRe:valeやってるのか聞いてこなかったな。