春風3＊Re:vale 百 (ページ19)

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Side 百

「では、改めまして。かんぱーーい！」

「「かんぱーーい！！」」

「みんなお疲れ様でした。打ち上げ2次会も盛り上がっていこう！」

ライブ終了後、

小鳥遊事務所を借りて2次会が開かれた。

TRIGGER、IDOLiSH7、俺たちでそれぞれ盛り上がっている。

お酒組は顔が赤くなってるやつも多数。笑

「万、連絡先交換しようよ。」

「いいけど、なんで？」

「？！」

久しぶりに再会した万さんと連絡先を交換しようとしてる千。

プロフィール写真なんて撮ろうとしちゃって。

俺のだって撮ってないくせに。

そういえば内海は打ち上げ1次会も参加してなかったな。

少人数の2次会ならもしかして、って思ったけど。

「百くん。Aちゃん、探してる？」

「え？！？！」

「何だ、万。あの子のこと知ってるのか？」

「知ってるもなにも、一緒に仕事してるし。」

「万さん、そんなに内海と仲良いんですか…？」

「気になる？」

イタズラな顔で見てくる。

めちゃくちゃ気になるよ！！！！

ずっと聞くタイミング伺ってたよ！？

「万さん、内海のこと名前呼びだし…。」

「百も、名前で呼べばいいじゃないか。」

「7年ぶりの再会だよ？！そんな急に距離詰められるわけないじゃん！急に転校しちゃったし…。」

そうだ。俺は何にも知らないんだ…。

急に居なくなった訳も、

スタイリストになったことも、

万さんとの仲も。

「Aちゃんも誘ってみたんだけどね。断られちゃった。」

「そうなんですか…。」

「実は、俺と千たちを引き合わせるように動いてくれたの、Aちゃんみたいだよ。ナギくんが言ってた。」

「え？」

「直接言ってくれればいいのにね。色々考えてくれたみたい。」

「そうなんだ。」

まさか内海が関わってるなんて思わなかった。

心配してくれてるのは何となく分かってたけど。

俺のために。

ほんと、なんなの。

いつもいつも、俺の気持ちを持っていっちゃう。

ギュッと胸が熱くなった。

「でも、百、避けられてたよね？」

「グハ！！！！」

感動してる中、容赦なく千が気にしてることをブッ刺してくる。

急所的中だよ、千、、。

「お前、相変わらず容赦ないな…。」

「そう？可愛い百のために、僕が一肌脱ごうかと思ったのに。」

「何企んでるんだ、千。」

「そんな目で見ないでよ、万。百、安心してね。」

そう。千はいつだってジェントルなんだ。

……きっとね