春風3＊Re:vale 百 (ページ17)

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Side 百

舞台裏であの子達のパフォーマンスを見る。

「万さんに会えてよかったね千。」

「ああ」

「みんなが俺たちのために連れて来てくれたんだ。良い子達だね。」

「そうだな、良い後輩に恵まれた。次は僕たちが先輩らしいところをあの子達に見せないと。それにあの子にもね？」

「な！！千？！何言ってるの？！」

「あの子のこと目で追いすぎ。」

本当に？！

まさか千に背中押されるなんて。

実はさっき

万さんにも言われたことがある。

『Aちゃんが、頑張れって。』

なんで万さんが内海のこと名前呼びするくらい仲良いのかは、追々確認するとして。

やっぱり応援の言葉は勇気をくれる。

すると、

ステージから聞いたことのある曲が聞こえてきた。

「この曲。」

「僕たちの…。」

あの子達がサプライズで俺たちの曲を歌ってくれた。

こんなのあり？

「あっははなんだよもう。こんなサプライズ泣けて来ちゃうじゃんか。」

「そっか。だから中座じゃなくて前座にしてほしいって。

これは百に向けたメッセージだ。

Re:valeはずっと僕と百でやってきた。

きみが僕のパートナーだよ。」

「千…。」

そこでおかりんから声をかけられる。

　

「そろそろスタンバイお願いします。百くん、どう？音声の準備は…。」

「必要ないよ。」

「千」

「歌えるだろ百。」

「うん、歌える。俺歌えます！」

「行こう。」

「うん！」