春風3＊Re:vale 百 (ページ2)

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Side 百

「おっはようございまーす！」

「おはよう、百。」

「おはよう、千！今日、IDLiSH7との収録楽しみだね！」

「そうね。」

楽屋に入るといつ見てもイケメンな千が、先に楽屋に到着していた。

今日はうちの番組にIDOLiSH7が来てくれる。

ずっと気になっていたグループ。

歌番組でちょっと失敗しちゃったり、

スポンサー問題でレギュラー無くなったり、

苦労が多いグループだったから。

歌もダンスも一生懸命で、しかもすっごく良くて、

何故か見てると応援しちゃう。

そんなグループ。

あと衣装も俺好みなんだよなあ。

良いスタイリストさんがついてるんだろうな。

「そういえばさ、うちのスタッフがなんかソワソワしててさ。」

「ふうん？なんで？」

「なんでも、IDOLiSH7担当のスタイリストちゃんが可愛いだのなんのって。」

「……、あ〜、あの子ね。」

？！？！

千が何で知ってるの？！

というか、女の子のこと覚えてるなんてどういうこと？！

今までにない千の反応に、驚きを隠せない。

超絶美女な女優に言い寄られても忘れちゃうような千だよ？！

「千が覚えてるってなにごと？！てか、何で知ってるの？！」

「ブラホワで、落としたパス拾ってあげただけ。」

「それだけで覚えてるの？！」

「その時、あの子達の担当って聞いたから。」

「もしかして千、その子のこと…。」

「違うって。百、落ち着いて。」

「落ち着いてられないよ！浮気は許さないんだから！」

途中から誰も居ないのに夫婦漫才が始まってしまって

いよいよ俺ら、どこでもやるんじゃないか？って笑いそうになった。

そんなおふざけ(覚えてたことは忘れないよ)をやってると

楽屋の外から数人の話し声が。

そっと扉に耳を近づけると

IDOLiSH7の子たちが、

不仲説、とか怖い、とか俺らの噂話をしている。

「聞いた？千。」

「そうね、ちょっと驚かそうか。」

「ダーリンたら、、そんなところもイケメン。」

ちょっとしたイタズラ心。

ちゃんと話せるのを楽しみにしてたんだ。

今日もきっとハッピーな1日になる。