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〜Side 諸伏〜
疲れていたのだろうか、全く起きる気配がない。
「ソファで寝るの、身体痛いよね」
そっと華奢な身体を掬い上げ、寝室のベッドへ横たわらせた。
『んっ…』
「凛?」
悪夢でも見ているのだろうか、苦しむ声、目に涙が浮かんでいる。
気づいたら凛の側に横たわり、頭を撫でている自分がいた。
凛が起きてバレたらまた怒られるだろうか
いや、これくらい許してもらわないと困る。
凛と離れてから、警察学校に入ったりNOCになったりいろいろなことがあった。
特にNOCは、精神的にも体力的にも擦り減る仕事が多い。
そんな夜に君のことを思い出してしまった日には、
夜の闇に飲み込まれてしまいそうだった。
知ってるよ、凛がある人を殺そうとしてること。
その人が言ってたんだ、命を狙っているヤツがいるって。
ご両親を殺したジンを恨んでいる凛も
太陽の下で向日葵のように笑う凛も
全部ひっくるめて、抱きしめたいんだよ。
これからは隠し事も、痛みも楽しさも
分け合えたら。
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sim__39(プロフ) - 私もミスかもしれないのですが、名前が主人公になったままになってしまいます、、 (2022年7月1日 15時) (レス) @page7 id: cc6cd8f438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春風 | 作成日時:2022年6月21日 16時