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夢が途切れて、現実との狭間で微睡んでいると、頭を撫でられている感覚がした。
ゆっくりと瞼を開くと視界に映ったのは
『…ひ、ろ?』
「ごめん、起こしちゃった?」
『…ヒロ!』
先ほどのあれが夢でよかったと、あれは夢だと確かめるようにしがみついた。
目のあたりが乾いている、寝ながら泣いていたのだろうか。
「大丈夫、大丈夫、ここにいるよ」
子供みたいに泣きじゃくる私を、ヒロは何も言わずに抱きしめてくれた。
背中をさすってくれた。
ずっと心の中にあった空白が埋まって行く感覚。
殺し屋の依頼を達成するたびに大きくなっていた空白
この温もりを私は求めていたんだ
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sim__39(プロフ) - 私もミスかもしれないのですが、名前が主人公になったままになってしまいます、、 (2022年7月1日 15時) (レス) @page7 id: cc6cd8f438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春風 | 作成日時:2022年6月21日 16時