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7話 ページ8

『…なんの音だ、これ』

音が気になって後ろを見てみる。すると、

「モォー」トットットッ

僕と同じくらいの子供が牛を連れて歩いていた。牛に荷物を持たせているようだ。
…ぼくの荷物も乗せて貰えないだろうか。
そう思ったぼくは、とりあえず近づいてみることにした。

『こんにちはぁ!』
「?」

声をかけてみたが、子供はとても不思議そうな顔をしている。…そりゃそうか。

『ぼく、あすかって言います!突然ごめんなさい…子供が牛を連れているのなんて初めて見たので…家が裕福なのですか?』
「そうなんだぁ!ぼく、しんベヱ!僕んちのパパ、堺の商人やってるの!」
『そうなんですね!ところで、随分大荷物ですがどこに行くんです?』
「忍術学園!」
『!!そうなんですか?!』

驚きすぎてぼくはとても大きな声を出してしまった。
…ヤバいやつだと思われたかもしれん…

「?そんなにビックリしてどうしたの?」

あ、そうでもないっぽい。

『あ、いえ!ぼくも今、忍術学園に向かっているもので、驚いてしまって…』
「えぇー?!すごい偶然だね!あ、もし良かったら一緒にいかない?お話したい!どうせだったら、荷物も乗せる?」
『いいのですか?!ちょうど子供の私の足で、さらには荷物も持って、となったらいつ着くことになるのやら、と思っていたところなのです!もし宜しければ、乗せさせていただけますか?』
「いいよぉ!それで一緒に行こう!」
『ありがとうございます!』

そうして、しんベヱさんの牛に荷物を乗せさせてもらい、忍術学園までともに行くことが決まった。
正直ありがてぇ…!

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作者名:くまろばら | 作成日時:2021年9月13日 2時

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