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眠れぬ城の姫と王子 11 ページ13

{クエストー安らかな寝床ー}

〈ううん…〉
《広すぎて…》
〈《迷った…》〉
《クッ…!魔王城め…!》
「おい、また姫と王子がいないらしいぜ?」「なんで当たり前のように鍵もってるんだろうな?」「そんで外歩く時は絶対手ぇ繋いでるんだよなぁ…」「なんか…和むんだよなぁ…魔王城なのに」
〈ここは一体…〉
〈《宝具殿》〉
〈ここならば…!〉
《安らかな寝床があっても…!》
〈おかしくないのでは…?!〉
ゴトン ガチャン ゴン
「あぅっ」
『姉、大丈夫?』
「大丈夫…痛いだけ…」
“痛いならだいじょばないのでは…?”
〈《…何だこの盾は…》〉
〈魔王城は宝具の趣味まで悪いのか…〉
《変なの…》
「…っ!」
『っスヤ…!』
ヒュオオ…
〈《!おぉ…!》〉
〈これは…さっきの盾?〉
《風が姉を支えてる…》
〈発見、安らかな寝床…!〉
スタッ
『スヤスヤ、だいじょぶ?』
「スヨスヨ、だいじょぶだった」
〈でも、このままじゃ部屋に運べない…風の発生源だけ取り外さないと…何か、手頃なサイズの道具があれば…〉
『…』
「ああ!姫?!なんでこんな所にいやがるこのやろう!」
〈石…!〉
《…!あ、そーゆうこと…》
「ああ!宝いじったなてめえ!」
「ああ…?なんだよその目はコノヤロー…何で布なんか広げて…!」
「おおい…!待て!返事しろコラー!」
《最近姉がとても物騒…》
「うわぁぁぁ!!!!!!」ガンガンガンガン
「知ってる、固いものを布とかで包んで振り回せるようにした武器をブラックジャックって言うんだよ?」
『…』コクン
「その情報要らねぇよ!」
「魔王様!いかがでしたか勇者の状況は」
「んー!んー!」ヒュンヒュンヒュン
「ああ、勇者たちは風の砦付近まで進んだようだ」
〈《勇者…!うちの国の勇者が来ている…!》〉
〈勇者って…!〉
《そう言えば》
〈いた気がする〉
《名前も忘れた》
〈《だよね》〉
〈まあいいか〉
「ギィヤアァァ!!」カンカン
「ところで、宝具の風使いの盾はどうなっている」
「はい!見張り付きで宝箱に収めてあります。明日、ダンジョンへ輸送予定です。」
「交代しよ」
『ん』
「うわぁぁぁ!!!」カンカン
「あれは本当に重要だからなだからな。盾といえど宝具だから脆いし」
「その上、唯一だから取り返しがつきませんしね」
「あぁぁぁ!!!」カンカン
「それにしても煩いがなんの音だ!」
「ち、近くに火事場がありますからな!」
「おお、そうか!精が出るな!」
『「あ、穴空いた」』

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作者名:くまろばら | 作成日時:2020年10月24日 16時

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