極道さんに懐かれました。

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渡辺さんと縁側に二人っきりになった。
沈黙が続いた。

渡「…悪かった。」

突然、話し始めた。

『へっ？』
なんとも間抜けな声が出た。

渡「だから！悪かったって！」

その言葉に黙っていると

渡「なんか言えよ。」

少し不貞腐れていった。

『あっ、ごめんなさい。えっと、気にしてないです。』

渡「はっ？」

今度は、渡辺さんが私の言葉を聞いて固まった。

『あの、渡辺さん？』

渡「何で、そんな簡単に許せんの？自分で言うのも何だけど俺、お前にかなりひどい態度してたぞ」

『悪い人じゃないって分かってたのと、ラウちゃんが翔太くんホントはいい人なんだよってだから嫌いにならないでって、言ってたんです。そんな事言われたら嫌いになれないですよ？』

渡「ラウがそんなこと言ってたのか…」

『ラウちゃんだけじゃないですよ。康二君やふっかさん他の皆だって言ってましたよ。』

渡「そっか、ありがと。」

『お礼言われるほどのことじゃ有りませんよ。』

渡「なぁ、敬語ヤダ。」

と唐突に言われた。

『へっ？』
また、間抜けな声が出た。

渡「敬語外して、多分歳も近いだろ。」

『分かった。渡辺さん』

渡「いや、何でタメ口なのにさん付け何だよ。気持ちわりぃ」

『気持ち悪いって！！ひどい！』

渡「さっき、呼び方決めたろ！」

『えっと、翔太さん？』

渡「翔太」

『翔太くん』

渡「翔太」

『君は外せないです！』

こちらをジッと見つめてくる翔太くんにそう訴えると
ブハッと吹き出し、笑われた。

渡「ﾝﾊﾊﾊｯ！！！ﾋ〜！苦しいわWあ〜っ、敬語に戻ってるしW今は翔太くんでいいわ」

と言うと”おやすみ”といって、私の頭を撫で部屋へ戻っていった。

それからというもの、軽口を叩いたり同い年ということもあって２人でお酒を飲んだり出来るようになった。

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