極道さんに懐かれました。

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ソワソワしながら帰ってくるのを待っているとドアの音がしたので玄関に駆け寄る。

『ラウールくん？！！』

帰ってきたのはラウールくんではなく、他の皆だった。

阿「びっくりした〜、どうしたの？慌ててラウになんかあった？」

『おかえりなさい。ラウールくんがまだ帰ってきて無くて。』

宮「えっ？まだ帰ってないの？」

『うん、まだ…』

時計の針はもうすぐ、２１時を指す。

佐「門限は２０時３０分何だけどね〜。めめと康二はなんかラウから聞いてる？遅くなるとか」

佐久間さんの問に二人は首を横に振る。

深「そっか、ふたりとも何も知らないか。」

渡「探しに行くしかねぇんじゃねぇの？」

深「そうだな。二人一組で組んで探しに行って。Aちゃんは申し訳ないけど屋敷で留守番してて」

岩本さんの”行くぞ！！”の声にそれぞれバラバラに分かれて行った。

ペアは岩本さん・深澤さん

渡辺さん・宮舘さん 佐久間さん・阿部さん 向井さん・レンくん の４組。

何かあったらラインのグループに連絡することになっている。

探しに行き始めて、約３０分経った頃雨がザーザーと降ってきた。

未だに連絡はない。

私は、いつ帰ってきてもいいようにタオルとお風呂と温かいスープを用意して玄関でウロウロしながら待った。

そこからさらに３０分経った２２時００頃。
お屋敷の戸が開いた。

そこには、ビショビショのラウールくんが居た。
すぐに、ラインに連絡を入れた。

『ラウールくん、大丈夫？？ビショビショじゃない。』

タオルを渡そうと近づくと

ラ「放っといて！！！俺に構わないで！！」

と叫ばれた。
その時に、私を振り払おうとして長い腕が私に当たって、バランスを崩して玄関から落ちそうになって、受け身を取ろうとすると、

？「危ない！」

誰かが私を支えてくれた。
顔をあげると、

『さっ、佐久間さん…』

ニィっと笑顔を見せピースをしてくれ、体勢を戻してくれた。
と同時に、背後から

岩「ラウッ！！！いい加減にしろよ！！」

ラウールくんに向かって岩本さんが怒っているのが見えた。

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