極道さんに懐かれました。

拉致 ページ9

目を覚ますと、辺りは薄暗くおそらくなんかしらの廃工場だと思われる。
私は、椅子に手足を縛り付けられ身動きができない状態だった。

キョロキョロと見回していると

【あれぇ目ぇ覚ましたぁ？？】とグヘグヘ言いながら話しかけてきた。

『私になんの御用でしょうか？』
と聞くと

【目黒蓮て知ってんだろぉ。あいつに借りがあってな。】

『知りません。』

【あぁ”？こっちは知ってるんだよ！！あいつがあんたの家に出入りしてることもな！！】

『知りません！』

【はぁ” ふざけんじゃねーよ！！】と怒り狂った男は私めがけて拳を振り下ろした
これから来る衝撃に備えたが、衝撃が来ない。

恐る恐る目を開けると拳を目の前で止めているレンくんが居た。

「Aさんに手ぇ出してんじゃねぇ！！！」

叫びながら返り討ちにしているレンくんの姿があって呆気にとられていると、
あいつの仲間らしきやつが首元にナイフを突きつけてきた。

【おっ大人しくしやがれ！？じゃねえとこいつ切り刻むぞ！！】

と男が叫ぶと、レンくんの手が止まった。

【へへっ、あの雪乃組の目黒も女には弱いか笑】

と嫌な笑い方をしながらレンくんを殴りつけた。
何発も食らっても抵抗しない。

『もういいでしょっ！！なんにも抵抗してないじゃない！！卑怯よ！！』

【うるせぇ！！女は黙ってろ！！】

再び殴られそうになった

「Aさん！！」

レンくんの叫び声が聞こえた
殴られると思い目を瞑るがなんにも衝撃がなくゆっくり目を開ける

？１「女の子に手を挙げるなんて最低のやることだね」

気品高そうな雰囲気をまとった男の人が拳を止めていた。

ドカッ！

と後ろから音が聞こえる。

？２「いや、そもそもこんなやり方しかできねえのかよ。」

と冷めた目をした男が背後に立っていた。
ナイフを首元に突きつけていた男が蹴り飛ばされたようで、視界の端で床に倒れているのが見えた。

？３「大丈夫？怪我してないかな？」

と茶髪の優しそうな雰囲気をした男の人が縄を切ってくれた。

『怪我はしてないです。』

？３「そっか、良かった。」

？４「オレっちの出番ないじゃん！暴れたんない！！」

とピンク髪の背の少し低めの人が騒いでた。
すると、優しそうな雰囲気の人が

？３「じゃあ、あの男と遊んできていいよ。ただ、話聞けるくらいにはしておいてね」

？４「はーーい！！」

とさらっとレンくんを殴りつけていた男を指さしながらいい放った

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