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『知ってたらなんですか?』
自分でも思っていたより冷静な声が出た。
深「ん〜、正直に言うとね。もう会わないでほしいんだ。君のためにも」
チャラチャラした雰囲気から急に真剣な雰囲気に変わり私達の間の空気だけピリついた。
『…私のために持ってどういうことですか?』
恐る恐る聞くと
深「これ以上俺らに関わると、君が今までと同じような生活ができなくなっちゃうんだ、だから、手遅れになる前に忠告」
じゃあねと手をひらひらさせながらあっという間に消えた。
少しの間理解ができず呆然としていた。
気がつくといつの間にか家に帰っていた。
そんな話を聞いた3日後。
休日だった私は、家で映画鑑賞をしようとしていたときに家のチャイムが鳴った。
部屋着のまま、玄関のドアを開けると
「久しぶり」
レンくんが立っていた。
レンくんを見た瞬間、深澤さんに言われた。今までと同じ生活ができなくなると言われたことを思い出した。
「Aさん?大丈夫ですか?」
とおでこを触られ現実に引き戻された。
『あっ、うん。大丈夫。中にどうぞ』
とレンくんをうちの中へ上げた。
「あー!!やっぱりAさんの家、落ち着くわー!」
と伸びをしながら深呼吸をしていた。
彼に本当のことを聞いていいのだろうか悩んでいると
「やっぱAさんなんかあった?」
俯いているところを下から顔を覗き込まれた。
『っううん!なんでもないよ!』
と慌てて、顔を上げた。
心配そうな顔のレンくんをよそに
『レンくん何が食べたい?作れるものだったら簡単に作っちゃうよ?』
少しぎこちない笑顔を貼り付けて何事もなかったかのように続けた。
「まじで!!」と喜ぶレンくんのリクエストに答えて唐揚げを作った。
嬉しそうに唐揚げを頬張るレンくんが
「俺一緒に住んでいる人達がいるんだけどその中に料理のすんごい上手い人がいるの。その人と一緒でなんか懐かしい味がする。」
と喋るだけ喋ってご飯に戻った。
大皿に盛ってあった唐揚げをぺろりと食べきってしまった頃に
『ねぇレンくん。深澤さんって知ってる?』
唐突に聞いた。
聞くつもりはなかったのだけれど、思わず声に出てしまった。
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華音(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。亀更新で申し訳ないですが、続きを楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。これからもよろしくおねがいします。 (2022年6月10日 13時) (レス) id: 9222d93046 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!凄く面白くて大好きです!!私は、めめと阿部ちゃん推しです!!このめめ格好いいです!!続き楽しみにしてます!!コロナで大変ですが、お体には気を付けて下さいね!! (2022年6月9日 17時) (レス) @page23 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - rinaboyaさん» コメントありがとうございます😁楽しみにして下さって嬉しいです。亀更新ですが待っていてくださると嬉しいです。これからもよろしくお願いします😌 (2022年6月8日 6時) (レス) id: 9222d93046 (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - ほんとに面白いです!!極道の世界線の雪男達最高です!!今後も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2022年6月7日 18時) (レス) @page29 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - コメントありがとうございます!更新をお楽しみにお待ち下さい!教しえてくださりありがと (2022年5月13日 0時) (レス) id: 9222d93046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華音 | 作成日時:2022年5月9日 12時