輩センパイと同棲します

アンタ誰？ ページ2

空が赤く染まる頃。


帰宅部のアタシは道端のベンチで、コンビニで買ったコッペパンを 喰っていた。






一応、バイトやってるし、ばーちゃんからお金もらってるから困らないけど、

家が無いのはキツイ。



最後のひと口を飲み込んだ瞬間。







ポスンッ




！？

｢何だテメェ！？｣





驚き、肩に置かれた手を振り払い、振り返る。





そこには……

フードを被って、派手な額当てをしたやけにデカい男が立っていた。





売られた喧嘩は迷わず買う。


コイツ、明らかに輩だ



前も、これくらいの男の鳩尾に1発入れといてやった。





此奴も喧嘩？？



｢アンタ、誰？喧嘩の誘い？｣




｢よォ。お前、桜夜Aだろ？
突きがスげぇってウチでは評判なんだぜ？ 余裕で1発相手を気絶させたとか血吐かせたとか……(以下略)｣





話、長っ。


めんどくさい。



1発入れとけ。今のうちに。





ドッ！！！！




私のコレを受けて勝ったやつは居ない。



1回も外した事ないし。

入る。






………………。






入って…………ないッ！？



何で！？

しかも片手で止めてやがる。






何コイツ…。






｢おっ……と。
この天元様に1発入れようだなんてお前には100年早えーよ。｣




と言い、ニヤリと笑う。


うざっ！





うん？？
天元……？？




あ……知ってる。ここらの奴ら全員シメた奴だ。




流石のAも天元には負けるだろーって言われた事あるし……！！





許すまじ天元！！






｢ふざけんなっ！！｣





シュッ






懇親の一撃……空ぶった……！？






った、いやあああああああああああ！！！！

顔面からコケるとかダサイって！！コケんけど！！








と、思った瞬間。




ドゥウィーーーーーンっ！！




｢わっ！？｣




｢だーかーらー。
やめとけよ。お前は俺には勝てねーよ。｣






腕を引っ張られる。





……。

！？？





顔、近っ！！



こいつ、こーやって女、垂らしてきたんだろ！




っていうか、私、男尊女卑ほど嫌いな言葉無いし。




女垂らすやつも、騙す奴も許さん！！




昨日は、ナンパ野郎に蹴りを入れておいた。







女だからって馬鹿にすんなよ！？


垂らされないから！私は！！

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