関西闘争物語

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いつからだろうか。









” 私は大毅に、いつか殺される ”








そう思い始めたのは。






＊＊＊＊＊＊＊






中学まで、私たちはいつも一緒にいた。


家も近かったし、学校も一緒だったし


いわゆる、幼馴染みってやつ。







” あの2人は問題児 ”







小学校低学年くらいからそんなことを言われてしまうほど、2人でいつもやんちゃしてた。



やんちゃと言っても可愛いもので

授業をサボってお菓子を食べたり
立入禁止の場所で遊んだりして

何回も先生に怒られたっけ。







この頃から、大毅は一度スイッチが入ると止められないところがあって

夜、学校に忍び込んで
教室の窓ガラスを割り始めたときは

私もさすがに怖かった記憶がある。






そんなことばっかりしてたからか
私に友達はいなかった。





大毅しかいなかったんだ。









大毅「また一緒に遊ぼうな、A」



A「うん、また会おうね」









中学2年の春
親の仕事の都合で、私は東京に転校。

大毅と初めて、離れ離れになった。



お互い携帯も持ってなかったし
それからは連絡も取らなかったから

今大毅がどこで何をしてるのか分からない。



でもそれは、密かに嬉しかった。

私も友達がほしかったから。









東京に来てからは、私もやんちゃを卒業して
友達もできて、それなりに楽しく暮らしてた。


そしたら今度は大阪に転校。




大毅と別れて3年後

高校2年の春

もといた土地に戻ってきたのだ。





絶望的な頭の悪さだった私は
底辺と言われる高校にしか入れなくて

やってきたのは「関西西高校」





西西って、ひつこいけど
制服は可愛いし、まぁいっか

って思ってたけど、校舎を見て絶望した。





落書き、



割れた窓ガラス、



血痕…









そうゆうことか。と







でも、絶望したのはこれだけじゃない。









だって、今私の目の前に

あいつがいるんだもん。

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