【H×H】私の幼馴染。【学パロ】 (ページ6)

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ヒソカ　キミのとなり５ページ6

中庭のベンチにキミを挟むようにしてボク達は座った。
　二人は豪華そうな弁当を出して食べ始めた。美味しそう。

「そういえばお前名前は？」

　名前も知らずにボクの事誘ったんだ…。

「ヒソカ＝モロウだよ」
「ヒソカね。俺はイルミ＝ゾルディック。同じクラスだし知ってると思うけどこっちはA＝パルフェ」

　同じクラスになったことないけどイルミ君の事も知ってるよ。
　Aの家と同じくらいお金持ちで常に無表情、友達を作ろうとしない子だって有名だから。
　どうしてそんな子がボクをご飯に誘ったんだろう。

「俺達、家同士が仲良くて昔からよく家族ぐるみで遊びに行ったりしてるんだよね」
「この間はスキーに行ったよね」
「Aはほとんどラウンジで本読んでたけどね」

　キミは遊びに行っても本を読んでるんだ。なんか予想通りで想像できる。

「Aって放っておいたらずっと本読んでるような奴でさ、ご飯も誰かが声かけないと食べようとしないんだよね。家では家族が声かけてるけど学校では声かけてくれる人いなくてさ、Aの家族に頼まれて毎日仕方なく俺が一緒に食べてるんだ」

　だから昨日食べてなかったんだ。本当に本が好きなんだね。

　仕方なくとか本人を前にして言うんだ。キミは気にしていないようで黙々とお弁当を食べている。

「クラス変わってAのクラスと俺のクラス別棟で遠くなったから渡り廊下渡ってわざわざこっちまで来るの面倒なんだよね。ヒソカ、明日から俺の代わりにAとご飯食べてやってよ」

　ちょっと包み隠さな過ぎじゃない？いくら仲良くてもそんなに正直に言ったら傷つくんじゃないかな？
　キミの方を見たけどキミは気にせずお弁当を食べている。

「ずっと言ってるけど面倒ならわざわざ来なくていいよ」
「俺が行かなかったらお前弁当食べないだろ。電話かけても出ないしお前からは絶対に俺の所に来ないし。お前が弁当食べなかったら俺が怒られるんだよ」
「そういえば昨日お兄ちゃんに電話で怒られてたね」

イルミ君は「食べないと俺が怒られるって分かってんならちゃんと食べろよって」小さく呟いて舌打ちした。ボクが聞こえてるってことはAにも聞こえてると思うんだけど。

「こいつが弁当食べないと俺が怒られるから、声かけるだけじゃなくてちゃんと食べ終えるところまで見届けてね。じゃあそうゆうことで明日からよろしく」

ボク「いいよって」言ってないんだけど…。