嘘 ページ21
コソッと一組の教室の中を覗くと
真ん中あたりの席に座ってる倫くんと
おにぎり食べてる治くんの姿がみえる。
年頃のJKとしては なぜ見る度におにぎりを
食べているのにそんなに引き締まった体つきをしているのか
治くんに聞きたいのだが 多分運動量が
半端ないんだろう。…私もダイエットしよう。
「二人ともなんか話してるし、今はいいよ…」
「何言うてんねん、逆に入りやすいやろ！行くで！！」
「うっ…私は行かない、ここで待ってる。」
「はぁ！？ 俺一人で行ったら跳ね返されるわ！！」
「じゃあ、時間差で行くから…ちょっとだけ
心の準備したい…」
スーハーと深呼吸して 平然を装う練習をしてる私を
横目に、侑くんは雑談している二人の間に入って行った。
侑くんが予想していたとおり、治くんも倫くんも
「用がないなら帰れ」とでも言いたげなダルそうな表情で
侑くんを見ている。
侑くんは構うことなく口を開いた
「角名、お前昨日わっちゃんと どーなったんや！」
「わっちゃん？」
「綿貫さんや！！」
「あぁー。」
「あぁー。ちゃうわ！！
話は上がっとんねん！さっさと付き合いましたって
白状しいや！！」
まるで 凶悪犯に取り調べしてるベテラン刑事かのような
口調で 倫くんの机をバンバン叩く 侑くん。
一気に身体中の血が引くような思いだった。
やばい、止めに入ろうと 倫くんたちの元へ駆け出して
1組の教室内に入った途端、
口を開いたのは倫くんだった。
「いや、付き合ってないんだけど。」
「はぁ！？この期に及んで シラ切るつもりか！」
「シラ切るも何も ホントだし。」
「お前 わっちゃんに姉貴おるとも嘘ついてるやろ！
どうせ今のも嘘や！！」
「姉貴って…どこまで話上がってんの。」
「せやから全部や！！とっとと吐きぃ！…って、
なんやねんサム、袖引っ張っんなや！」
「なに治、顔真っ青じゃん。」
私に気付いた治くんが 顔真っ青になってたけど
多分私も、今そんな顔してるんだろうな。
ううん、きっと もっと酷い。
「ごめん、侑くん、私…
お腹痛いから…授業、ぬける。」
「わっちゃん、待ってや！」
人混みをさいて、女子トイレに逃げる。
運がいいのか悪いのか、そこでチャイムがなったから
侑くんも 治くんも
そして倫くんも
追いかけては来なかった。
「騙されて…ばかじゃないの、私」
涙も嗚咽も止まらなくて 1人で ずっと泣いてた。
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サクサくぱんだ(プロフ) - 良茶さん» 大丈夫！ありがとうううう！！！そう言って貰えて嬉しいです（*＾＾*)頑張りまっす！！ (2020年4月9日 8時) (
レス) id: 2196933084 (このIDを非表示/違反報告)
良茶 - なんかまた変になったけどコメ大丈夫かな…？完結おめでとうううう！！！！好き好き！！よっ！角名倫太郎！！んふwとかｵｯﾎﾎってなりがから読んでた！次回作も楽しみにしてますねー！！ (2020年4月8日 22時) (レス) id: a53146c64b (このIDを非表示/違反報告)
サクサくぱんだ(プロフ) - オムオムレツレツさん» 顔面爆発ですか！？！？嬉しすぎて私も爆発してしまいます笑 良いですよね、、新デ〇ビ〇ョン勢も負けず劣らずの人気で嬉しいです(誰目線) ありがとうございます！頑張ります(;_;) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 2196933084 (このIDを非表示/違反報告)
サクサくぱんだ(プロフ) - 幸ぴろさん» 白髪ヤクザ…！！分かります、中の人も最高に好きです笑笑 稲荷崎戦楽しみですよね！！ (2020年4月8日 21時) (レス) id: 2196933084 (このIDを非表示/違反報告)
オムオムレツレツ - 作者氏の書く角名くんが美しすぎて顔面が爆発しました。これからどう生きていけば良いのでしょうか。私も腹痛空港（自粛）好きです。糸目のお笑い芸人も好きです。作者氏の小説を読むと全細胞が活性化します。これからも頑張ってください。応援しております。 (2020年4月8日 16時) (レス) id: 055e48adc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクサくぱんだ
| 作成日時：2020年4月4日 14時
