Aimer Ⅴ (ページ1)

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in 東京ページ1

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今日から1週間、私達東海オンエアは事務所のイベントやYTFF、その他諸々の仕事を消化するために東京で寝泊まりをする。

「本当に行くのかや？」

『行くよ。友達来てんねんもん』

そんな中私は東京のとあるお鍋屋さんでご飯を食らうことになった。

どうやら今日、あかりが東京に来ているらしい。年末年始は仕事で病院で年を越すらしく、早めの冬休みを貰っているんだとか。

『じゃあ行ってきます！』

「いってらっしゃい！」

「酔っ払うなよー」

『分かっとる！』

ざわくんとしばゆーに見送られ、歩いて10分、ホテルから割と近い場所にあるお店に入る。

「いらっしゃいませー！」

『あの、園田で予約しているんですが……』

「はい！ご案内しますね！」

ご予約の方入りまーす、と威勢のいい声が店中から響く。大学時代は居酒屋でバイトしとったなあ、なんて懐かしくなった。

「こちらでございます！」

『ありがとうございます！』

個室の部屋のふすまを開く。

『え』

すぐに閉めてしまった。私の予想ではあかりと2人で鍋をつつく予定だった。すぐに開く。

「なんで閉めてんねん！」

『いや、2人やないの？』

「2人な訳ないやん！」

あかりは当たり前、と言わんばかりに鼻息を荒くした。

「やっと来た！ Aちゃん、話はたーっぷり聞かせてもらいますよ！？」

そこにはあかりと同じような表情の慎吾くんがいた。

『優勝旅行は？』

「ナチュラルに傷つけてくるやん……
俺トレード出されたから参加できひんねん……」

『……なんかごめんね』

ええよ、としょぼんと肩を落としながら慎吾くんは箸をつついた。目の前にはグツグツ気泡を立てるもつ鍋がある。

『美味そっ』

「はよ食べようや！」

慎吾くんが目を輝かせると、あかりは落ち着いて、と苦笑いをした。……気のせいだろうか、2人の間からいかがわしい雰囲気が立ち込めている。

『いただきまーす！』

鍋用の箸に食べる分だけ盛る。

『うまぁ……』

今日はリハーサルだった。
1日疲れた体にもつ鍋が身に染みる。ニンニクも入っているから臭くなりそうだけど……、明日に向けて元気が出る。

「ねえA、報告あんねん」

美味しくて無で食べていると、あかりが神妙な面持ちでこちらを見つめていた。

『ん？どうしたん？』

「あのね……」