Dream and reality (ページ31)

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『だから、俺は待ってる
毎日死ぬ気でやりながら、薮と一緒に
あいつが記憶戻ってるかどうかはっきりわかんないけど…多分、どっちにしても待ってるんだ
Hey! Say! JUMPってグループに追い越される瞬間をさ…。
Ya－Ya－yahは『負けず嫌いな完璧主義』集団
誰も手を抜いたりしない。』

髙木の目は少し潤んでて、
大ちゃんは言葉を失ってて、
俺は覚悟を決めるしかなかった

薮が、光がなんとかしてくれる
そんなHey! Say! JUMPじゃなくて、
髙木は最年長、俺はキャリアが1番長い
大ちゃんは年下でも更にセブンが居る
この世界にセブンが居ても『BEST』は存在しない
肩が一気に重くなった、そう感じた
これは薮や光が背負っていたんだ

言葉よりも体感すれば辛さがわかる
弱音を吐いていいのか?そう一瞬さえ考える

「…光くん、待ってて。薮ちゃんと一緒に」

大ちゃんが話しかける

「俺、こう見えて以外と負けず嫌いだから
JUMPで学んだ事、体験した事全部、
無駄にしない。全員で乗り越えたことが、
無意味だって言わせない。
薮ちゃんが犠牲って言われるなら、
俺たちは絶対負けちゃいけない。
だから待ってて」

声が震えてるけど、力強い声

「今度は俺たちが迎えに行くから」

髙木もいつの間にか明るい笑っていた

「伊野尾くん…」
「いのちゃん…」

2人が俺を見る

「Hey! Say! JUMPは任せろ
Hey! Say! BESTが3人ここに居る
それにお前ら並に負けず嫌いなセブンが居る
ちゃんと納得いく勝ち方してやるから」

それは宣戦布告の様で、
絆を信じているようで、

『負けねーからな』

言葉は見つけられないけど確かな信頼感だ

「じゃあ、仕事あるから」

そう言うと『俺も』そう言い電話を切った

今日は全員で新曲のレコーディング
くしくも、リリースはYa－Ya－yahの新曲から3月後

やるしかない
けどこの背中の荷物は1人で持たなくていい
7人全員で持てばいい
Ya－Ya－yahが『負けず嫌いな完璧主義』なら
Hey! Say! JUMPは『全員でこその完璧』だ

誰も1人では完璧にはなれない
だけど全員が集まれば個人の能力は相乗し、
完璧なグループになる。