Dream and reality (ページ19)

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17もう1つの絆(side:yaotome) ページ19

「なぁ薮落ちつけって」

いくら思い出したとしても、この世界での記憶もちゃんとある
だからこそわかる。
薮がこんなに冷静さを失っている事を

「落ち着いてる
落ち着いてないのは光だろ」

そう言われて傍から見れば確かに、
俺の方が動作は激しいが、薮の分かりづらくなった表情でもわかる『動揺』

「あーそっか…悪い」

俺はそう言うと前のめりになっていた自分を抑え薮の横を歩いた

「随分仲良くなったんだな」

やっぱり言われると思った

「まぁな、趣味が意外と合って」

この世界での俺は随分口達者な様で助かる

「混じりたいなら好きにしたらいいけど
仕事に支障出るよーな事にはすんなよ
ファン同士がただでしえ争ってんだから」

この世界でも、薮はファンの事を考えてる
それだけは変わっていない
そして、仲間の事を誰より大切にしてる
それも変わってはいないが仲間の対象は『Hey! Say! JUMP』じゃなくて『Ya－Ya－yah』だ

「お、薮、光おせーよ」

楽屋前にはしょおんと太陽が俺たち2人の荷物を持って立ってた

「わるい、トイレ寄ってた」

薮がそう言いしょおんから荷物を受け取る

「なげーな、おい。まぁいっか行くぞー」

その言葉に俺たちは歩き始める

この4人の絆は強い
Hey! Say! JUMPの絆も強いが、それとはまた違う意味で
いやもしかしたら似ているのかもしれない
自分の記憶であってそうじゃないから俯瞰的に見える今の記憶

確かに、Ya－Ya－yahとして生きている自分は生き生きとし確かな手応えも仕事のしがいもあり充実過ぎている
そして4人が4人の特性を決して消す事なく尊重し合い最大限輝いている
レベルは格段に違う

4人は強い絆で結ばれた仲間であり、
同時にライバルでもある
食われない為に進まなければレベルの差に食われてします
仕事時間がまちまちな俺たちはシェアハウスしている
忙しい全員のスケジュールを合致させる事は難しくそれならばとシェアハウスを提案され短い僅かな時間を利用してはミーティングをする様なそんな状態
完全に仕事の為に生きているような、そんな感じは嫌いじゃない