Dream and reality (ページ16)

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「どう言う意味?変だと思ったんだ
Hey! Say! JUMPは不仲説が濃厚な個人主義のエリート集団だって聞いてたのに、
今日楽屋に来た時から7人結束してそうに見えたし…それに今までとは態度が違いすぎる
傲慢で高飛車なHey! Say! JUMPとは思えない
お前たち誰だよ?」

ひかは観察する様な目でこちらを見てる

そうだ!!あれなら

ぼくは慌てて携帯を取り出す
携帯を操作する僕を見てメンバーは気付いた様で…

「あった!!ほらこれ!!」

ぼくが先日全員でご飯を食べた時の動画を見せるとひかは唖然とした顔で見てた

「みて、こっちも!!」

ゆうてぃも厳選やぶひかしょっとを見せる

「これ…どーゆー…」

状況が理解出来ないみたいでひかは動揺を隠せないでいた

「俺から説明するよ
って言っても…俺たちもあんまり理解してないんだけどさ」

そう言うといのちゃんは皆テーブルに座る様に指示して、予備のパイプイスにひかを座らせて事の経緯を説明した
話の中でひかは何か考えているみたいで口元に手を置きながら聞いている

「なぁ、伊野尾…お前ら『メール』来なかったか?」

ひかが携帯を取り出すと受信トレイを開き僕たちに向け見せた

『これは、誰かの夢
選択のチャンスを差し上げましょう
どちらを選ぶのかは自由
選んだ道を強く願えばそれは現実となり、
夢は消えるでしょう』

「意味わかんねーし、占いかなんかのいたずらメールかと思って無視してたんだけど…」

皆それぞれ確認するとフィルターのせいで届かないはずの見知らぬアドレスからのメールが全員に届いていた
内容は同じ文面

「選択の…チャンス?」

僕が呟く

「つまりお前らの話が本当だとすればこの世界とお前らの知ってる世界どちらかを選べって事か
選んだ方が現実になって選ばなかった方は夢になる」

ひかが冷静な声でそう言うと「けど」といのちゃんが続けた

「このメールには書いてない事だけど…
例えば俺たち7人が元いた世界を、お前ら2人が今の世界を望んだとしても、結局元通りにはならないって事だろ?ってか寧ろ全員一致じゃなきゃ世界は1つに戻らない」

いのちゃんの声に誰かがゴクリと息を飲んだ

「光、お前はどっち選ぶんだ?」

いのちゃんの真剣な目にひかがフッと笑う

「そっちに決まってんだろバーカ」

それは僕たちが知ってるひかの顔だった

「ひか、る?」

いのちゃんがうるうるした目でひかを見てる

「わり、実はさ『Hey! Say! JUMP』って楽屋文字見てさ思い出したんだ」