12完敗(side:Chinen) ページ14
楽屋に戻って口火を切ったのは、まさかのいのちゃん
「凄かったな、2人」
茫然自失そんな言葉が今の僕達には良く似合う
そんな中いのちゃんは少し目を輝かせて寂しそうにそう言った
「あのパフォーマンス、言葉がないよ」
ゆうやが続けた
僕らは完全に敗北した
そして見せつけられてしまった
Ya−Ya−yahの強さを
けれどそれを認めたくはなかった
認めてしまえばまるで
『JUMPが結成されなければ2人にはこの世界みたいな現実があった』
そう思わざるおえないから
「Hey! Say! JUMPじゃなくて、Ya−Ya−yahだったら…2人はあんな感じだったのかな」
ダイキが泣きそうな顔で笑う
Hey! Say! JUMPじゃなくYa−Ya−yahだったら
僕たちはあまり知らないYa−Ya−yahでの2人
「確かに、光くん昔は秀才っぽいとこあったな…何気にまとめてたりしてたし。
それに薮くんもセンターオーラ全開で堂々としてたな…それが10年、か…」
ゆうてぃはセブンの中で1番2人を知ってる
ひかは、JUMPが軌道にのるまで厳しかった
怖い存在…そう言えばわかりやすい
けど本当は穏やかで優しい
JUMPで僕たちに華を持たせる為か、お笑い役に徹して三枚目キャラとしてJUMPに居た
宏太はいつも控え目で僕たちの練習にいつも付き合ってくれた。自分の事を後回しにしてまで僕たちのレベルアップに費やしてくれてた
歌も上手いからもっと主張すればいいのに全員がそれぞれ歌える様に偏らない歌割りを提案してくれた
「薮ちゃん、エースだった
俺が見てた、Ya−Ya−yahの…センターだった」
涼介は何処か遠い目だった
「光くんも綺麗にハモってて…凄い安定してたね」
圭人が俯く
「太陽くんとしょおんくんも凄かった
歌とダンスって前後ろみたいな…引き立てになる事が多いのに歌う2人と対等に見えたし、それに
4人がで踊ってる時、乱れが一切なくて…綺麗だった」
ゆうてぃはまるで憧れを思い出したかの様
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作者名:Kanata | 作成日時:2019年9月17日 21時