・ ページ12
・伊黒小芭内
さっきから視線が痛い。
私が天丼を食べ過ぎているせい?もしや太ってるって思われてる?
ちら、と視線を感じる方向に体を向けると白黒しましまの羽織の男の人がさっと目をそらす。
また暫くすると視線を感じ振り返るもまた目をそらされてしまう。それを数十回は繰り返した。どうしたものか。
もしかしてお腹空いてるのかな、あの男の人すごい細かったし。
と考えながら食べていると箸が底についた。
くそう、もっとお金があればあと5杯はいけたなあと思いながらお店を出て家に帰る。
数日後またその天丼屋さんに行き席に座り今日は何にしようと迷っているとどん、と天丼5杯が座卓に置かれた。
「え、あの、まだ頼んでいないです」
驚き、しかもこんな5杯なんてお金が!!と考えていると天丼屋のおじさんが
「白黒の縦模様の入った男がお前さんにこれをって言ってたぞ。」
「.....え、?」
あの数日前の私をちらちら見ていた人?
話したこともないのになぜ?
今起こっている状況についていけず私は暫くその天丼をずっと見ていた。
絶対伊黒さんはシャイなので夢主には話しかけず、見守っているでしょう。(作者の考察)
・不死川実弥
ここのおはぎうま!!と甘味処の長椅子に1人でおはぎを頬張りながら1人で幸せに浸っていると前に座っている強面で額に傷のある私と同じおはぎを食べている男の人がこっちをガン見してきた。
私もその男の人を見るがどうやら放心状態っぽい。おはぎを両手に持ちながら私を見て固まっている。
この放心状態をどうにかしなくては、と思い
「こ、ここのおはぎ美味しいですよね」
と恐る恐る話しかける。
少し間が空いてびく、と肩を揺らした。あ、おかえりなさい。
「...!これはちげえ!!」
と何が違うのか分からないが持っていたおはぎを後ろにかくして少し顔を赤くしてそっぽを向いた。
もしかしておはぎを食べている事が恥ずかしいとか?
なんか可愛らしいなと思い、ふふ、と笑みを零して
「いいじゃないですか!おはぎ仲間が増えて嬉しいです」
というとびっくりしたような顔でこっちを向いた。
「A姉ちゃーん!」
と弟の呼ぶ声がしたため
「じゃあ、私はこれで失礼します」
と声をかけ椅子から立ち上がり弟の所へ行こうとすると
「またここに来るか」
とそっぽを向いたまま顔を赤らめ私に聞いてきた
「もちろん」
というと
「そうかイ」
「.......じゃあな」
とぶっきらぼうに私に言った。
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莉緒君 - 作者さん最高です!シロさんとマヤさんリクナイス!永遠さんに共感…。美紀さん、まじそれなです。最後にタメ口…。なんか誰かとネッ友になりたい! (2021年4月29日 23時) (レス) id: a74570673b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 鬼滅の刃大好きです最高です完結おめでとうです (2020年12月3日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
永遠 - 女性陣女神。養いたいでs (2020年11月14日 16時) (レス) id: c92df6b0c7 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - ハイハイ!! リクエストします!お酒飲んだ勢いで他のみんなの前で抱きついたら!お願いします! (2020年7月21日 13時) (レス) id: 0609f4bfd8 (このIDを非表示/違反報告)
空駆ける味噌 - 好きです!!童磨さん尊い!!!(笑) (2020年5月27日 8時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるまめ | 作成日時:2020年1月1日 1時