勝利の女神と青い監獄【ブルーロック】 (ページ24)

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story23 ページ24

ー千切side

千切「ん！めっちゃ美味い！！」

『ほんと！？良かった〜』

千切「でも何でこんなに作ったんだ？1人で食べるならこんなに作らないよな？」

『あぁ、それはご褒美用の試作品として作ったんだよ。』

千切「ご褒美用…？」

『うん、前約束した選手がいて、その子の為って感じかな、』

千切「…」

何だろうこの気持ち、心がモヤモヤする。

千切「それ、俺にも作れ。」

心より先に口が動く。あぁ…そういう事か…俺はあの時(仲間だと分かった瞬間)からこいつが

好きなんだ

『もちろん！』

そう言って、ニカッと笑う晴香。

『うわ、もうこんな時間！時間大丈夫？』

"時間"という言葉に反応して、ふと、時計を見る。

時計の短針は1を長針は6を指していた。

千切「お、もうこんな時間なんだな。じゃあそろそろ失礼するわ。話聞いてくれてありがとな。」

『いいえー！こちらこそ！！いい夢見てね。おやすみなさい。ﾆｺｯ』

千切豹馬は誓った。赤い髪を靡かせながら

千切「(ぜってぇ誰にも渡さねぇし…絶対堕としてやる)」

そう決心し、千切豹馬は部屋を出た。

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ーYousideー

【晴香…お前もおれとおなじだったんだな。】

俺と同じ(. . . . )か…

確かに、そうかもしれないけど、何か違う。

"もう元通りのサッカーは出来ないかもしれません"

あの記憶が、あの言葉が再び蘇る。

『ｯ…』

そうだ、私はもう一度自分を殺しているんだ。今私はマネージャー(新しい自分)として生きている。それに対して、豹馬はまだ自分の中に、自分の心の中に本当の自分がいるんだ。

だから同じじゃないんだよ。

でも、

ー仲間って言ってくれてありがとう。ー

そう言えたらどれだけ良いだろう。

そう思いながら私は眠りについた。

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現在午後3時

何か1日って短いな、

そう思いながら凛たちのロッカーにタオルを運ぶ。

モブ1「あ、晴香ちゃーん」

『？あ、どうされました？どこか怪我されましたか？』

モブ1「あ、いやそうじゃな「ﾄﾞﾝｯ」実はそうでさ〜」

今どんって後ろの人モブ1を叩いたよね？

んー…あの人どっかで見たことあるな…どこだっけ

モブ1「ちょっと膝が痛くて」

？「俺はさっき捻っちゃって」

『…分かりました。』

この時私は予想をしてなかっただろう。ここから悪魔のストーリーが始まるということを。

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