目が覚めたら、太宰さんの妻ってどゆこと？！

9.異能力 ページ11

太宰さんの説明を纏めると、こうです。

トラックに引かれた私は即死していても、おかしくない程の怪我を負っていた。

しかし、駆け寄ったときに桜色の光が私を包み、何事もなかったかのように、私は無傷だった。

その光景をみた太宰さんは私の異能力だと、確信した。

とのことでした。

たしかに、状況を見ればそうですが、一体どんな異能力なのでしょうか？

与謝野先生と同じ珍しい治癒系の異能力？

でも、私や太宰さんの勘違いでなく本当に一度死んでいたとしたら？


人を生き返らすことをも出来る異能力だとしたら？

人の域を越えてしまっている。

それに、出過ぎた異能力はけして良いものと言えるはずがない。

代償は？ あるいは条件は？ けして軽いはずがない。

それにもしポートマフィアや組合、魔人に知られたら、どうなるかなんて火を見るよりあきらかです。

だから本当に、探偵社に入ることは、私にとっても死活問題になるわけです。

何処にいても危険なら、好きな処にいたほうが絶対ましですもん。

それに、どうせ危険なら自分から首を突っ込みます。

「それともう一つ、お願いがてきました」

思考に浸って太宰さんを忘れ放置してしまってましたが。

太宰さんは少しだけしょんぼりしていましたが、私の声を聞くと顔をきりっとさせてます。

面白い。

「私のことを絶対にのけ者にしないでください。貴方の事ですから、きっと調査員にしたところで、私の任務に制限をかけたりするでしょう」

「すべてお見通しなわけか。わかったよ、善処しよう」

善処=イエス出はないので、モヤモヤしますが今のところは其れでいいとしましょう。

ヨコハマ、そればかりか探偵社は、様々な困難をこれから、迎える。

私ばかり守ることに集中することなど、出来ないはず。

だからこそ、太宰さんは悪手をとった。

太宰さんらしからず今回私が上手に出れたのもそのお陰。

だから私は自由に動きます！

10.武装探偵社→←8.論破してみる

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