ideal2*勧誘* ページ3
*
｢......そうだ。お前、確か雷門中のマネージャーだな？｣
...成程。確かに言われてみれば...
それならば最近見た事があるのにも納得がいく。
『おや？私の事を覚えてらしたのですね！至極光栄に存じ上げます』
両手を合わせながら彼女は言った。
その表情は口角こそ地味に上がっていたものの、目が全く笑っていなかった。
仕草と言葉と、表情とのギャップに少しだけ笑ってしまった。
｢だが、そんなお前が何故此処へ...？｣
『私は、貴方達に謝罪と依頼が有って此処にやって来ました』
ﾌｩｯと軽く息を吐いてから、彼女は源田の質問に答えた。
『先程、此処を訪れた不動明王さん。流石に覚えていますよね？』
｢...ああ｣
｢...覚えているさ｣
不動明王...あの、悪魔か......
俺も源田も、少し苦い表情になる。
『何でも、貴方達に無礼な所業をなさったようで......すみませんでした。
それに関しては、明王さんはあれが通常運転なんです。私に免じて許しては頂けないでしょうか？』
｢...まあ...構わない｣
｢俺もだ。それと、依頼と言うのは？｣
『有難う御座います。依頼と言うのはですね...ﾊｧｯ』
急に彼女は、頬に手を当てて溜め息を吐いた。
『すみません...これは、ただの明王さんの伝え忘れなのですが...』
『影山零治氏率いる帝国学園。その後継であり、再び影山零治氏が創設した、"真・帝国学園"』
｢!!｣
｢真・帝国学園...だと...!?｣
総す...いや、影山は、まだあんな事を続けるつもりなのか...!?
『お2人には、我らが真・帝国学園の一員として戦って頂きたいのです』
｢我らが｣...？ということは、彼女は既に影山の足元に跪いているのか...
俺の中にはその驚愕と、もう一つ、疑問が渦巻いた。
『貴方達だって、雷門中を倒したくはありませんか？あの鬼道とやらが憎くはないのですか？』
｢───何故だ｣
『何故...とは？』
｢何故その雷門中に居たお前が雷門中を倒さないかと俺たちを勧誘するんだ｣
その質問をした瞬間、彼女は少しだけ哀しげな雰囲気を身に纏った。
しかし、それはほんの一瞬だけだった。
『───私は...明王さんに従っているだけなので』
*
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α - 更新頑張って！！ (2018年10月3日 0時) (
レス) id: ea485f4be1 (このIDを非表示/違反報告)
風丸葩@ぱる(プロフ) - あかねと愉快な仲間たちさん» うわっ、嬉しいコメントありがとうございます！作品を読んでて悶絶してしまう気持ちは分かりますよ笑笑 そして、イメ画描いていただけるんですか!?もう、是非とも、というか宜しくお願いしますとしか言えません...！もう一度言います。よろしくお願いします！ (2017年8月27日 10時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
あかねと愉快な仲間たち(プロフ) - コメント失礼します…！とても面白くて、更新の度にさ゛く゛ま゛…と悶絶しております（笑）佐久間可愛いです佐久間。それと、まだまだ稚拙ですがもし宜しければイメ画を描かせて頂いても良いでしょうか…？ 更新応援しています。無理のない範囲で頑張って下さい…！！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: 41c6416ba0 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間葩@ぱる(プロフ) - ★佐久丸 リュウト★(女だお☆)さん» はい！佐久間君大っ好きです！イナウォで惚れ直した系女子です(笑)そして風丸も大好きなんですよ^^更新がんばりますので是非今後ともご愛読をお願いします...！ (2017年5月24日 22時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
★佐久丸 リュウト★(女だお☆) - そして更新頑張ってください！！！ (2017年5月24日 19時) (レス) id: 262bb030d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原葩@ぱる | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/haruka9132/
作成日時：2017年3月27日 15時
