ideal13*相談* ページ14
*
｢なあ、ほんとになにがあったんだよ、お前。｣
『なにもありませんよ。』
｢お前はなにかあってもなくてもそう言うんだよなあ。｣
ったく、と呟いた明王さんは頭を乱雑に、がしがしっと掻き回した。
そうして私の方に向き直ると、今度はぽりぽりと頬を掻きながら言った。
｢あのよお......俺じゃそんなに頼りないかよ。
悩み事ぐらい聞いてやるし、解決に尽力だってしてやる。
それに、お前は俺の参謀なんだろ？参謀がそんな様子じゃあ、困るのは俺なんだよ。｣
私は思わず絶句した。
だって、明王さんがこんなに素直に言葉を伝えてくれたのは初めと言っても過言ではないのですから。
そして地味に頬を赤らめていた明王さんは、なかなか可愛らしかった。
『......ありがとうございます。素直に嬉しいです。』
｢じゃあ話してみろよ。｣
『えっ...』
｢おい、今のは話す流れだったろ。｣
『冗談です。
お話、聞いていただいてもよろしいですか？』
｢...嗚呼、いいけどよお......ちょっと待ってくれ。今、身体の力が抜けちまった。｣
『...？
はあ...』
*
─『佐久間さんの様子がおかしかったのでご事情を問いただそうとしたところ、拒絶されました。』─
─『あくまで私の見解に過ぎないのですが、恐らく原因は明王さん。あなたなのです。もう少しチームメイトを気遣っていただけませんか？』─
Aの相談は、そんな内容だった。
正直なところ、そんなちっぽけなことで悩んでいたのかよと言いたかった。
しかも、相手は佐久間？
ﾍｯそれ、確実に俺のせいじゃねえかよ。
でもなあ...Aは本気みたいだしィ？
さあて、どうしたもんかなあ...
*
｢...不動...｣
｢よお。｣
そして俺は今、なぜか佐久間の部屋の前にいる。
しかも目の前にいるのは嫌悪感をこれでもかと剥き出しにした佐久間。
｢何の用だ？弱いチームメイトなんか必要としないキャプテン様がこんな所にいらっしゃるなんて、思ってもみなかったぜ。｣
｢おうおう、荒れてるねえ、佐久間クン。
それより中に入れてくれねえか？どうせ一人なんだろ。｣
(源田は今、総帥に呼び出されてるはずだからな。)
佐久間はなんで知ってるんだとでも言いたげに眉を顰めたものの、俺を中へと通してくれた。
*
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α - 更新頑張って！！ (2018年10月3日 0時) (
レス) id: ea485f4be1 (このIDを非表示/違反報告)
風丸葩@ぱる(プロフ) - あかねと愉快な仲間たちさん» うわっ、嬉しいコメントありがとうございます！作品を読んでて悶絶してしまう気持ちは分かりますよ笑笑 そして、イメ画描いていただけるんですか!?もう、是非とも、というか宜しくお願いしますとしか言えません...！もう一度言います。よろしくお願いします！ (2017年8月27日 10時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
あかねと愉快な仲間たち(プロフ) - コメント失礼します…！とても面白くて、更新の度にさ゛く゛ま゛…と悶絶しております（笑）佐久間可愛いです佐久間。それと、まだまだ稚拙ですがもし宜しければイメ画を描かせて頂いても良いでしょうか…？ 更新応援しています。無理のない範囲で頑張って下さい…！！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: 41c6416ba0 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間葩@ぱる(プロフ) - ★佐久丸 リュウト★(女だお☆)さん» はい！佐久間君大っ好きです！イナウォで惚れ直した系女子です(笑)そして風丸も大好きなんですよ^^更新がんばりますので是非今後ともご愛読をお願いします...！ (2017年5月24日 22時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
★佐久丸 リュウト★(女だお☆) - そして更新頑張ってください！！！ (2017年5月24日 19時) (レス) id: 262bb030d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原葩@ぱる | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/haruka9132/
作成日時：2017年3月27日 15時
