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シュミレーション ページ47

〜・〜・〜・〜


壁の影から相手の様子を見る。


彼の言うとおり、リルのいる部屋には複数人の部隊が目を光らせていた。頭上には大きめな通気口。ほふく前進でなんとか進めそうだ。


左には鍵のかかった部屋。なぜ鍵がかかっているのか、なにか大切なものが?


通気口:成功率70%


変装して堂々と:成功率20%


◻▫◇


∴◇▫


通気口からのルートを検索中………


そばにあった脚立を立てかけ、音を建てないように通気口の蓋を開けて中に入る。


光はライン状に差し込んでいる。その光だけを頼りに先へ進んでいくと、広場のような場所に来た。


そこには3つの穴が。


罠を警戒しながらおそるおそるのぞき込むと、警備員が2人、交差して歩いている。


二つ目の穴の中からは、"誰も"いない廊下のようだ。警備用アンドロイドはいるが。


三つ目の穴からは、照明がついた明るい部屋があった。遠回りでも安全なルートが望ましい。


音をたてないように移動し、そこを探索する。棚やデスクなどはなく、椅子の配置を見るに会議室のようだ。


ふと目に入った小さな換気口をそっと覗くと、敵影は見えるがこっちに気づく様子はない。


その部屋に移り、探索を始める。


二つほどデスクがあり、そのデスクの棚を探っていると三段目に赤いファイルがあった。鍵がかかっている。


なにか重要なもののようだ。


物陰に隠れながら出口であるドアへ向かうが、そこも鍵がかかっていた。


窓にぶら下がっているブラインドから、さっき僕が立てかけた脚立が見える。どうやら鍵がかかっていた部屋に来たようだ。


自分のこめかみにあるLEDリングに人差し指を当て、ハワードと通信する。


「マッド、鍵のかかった部屋で赤いファイルを見つけた。もうすぐで突破できる」


《よくやった。
ファイルの内容を私に転送してくれ》


「・・・転送完了」


《ありがとう。そこから先は気をつけて進め、"メッセージ"の警備部隊が》


「突破手段はシュミレーションしてある。君こそ頭を撃ち抜かれないように」


《ああ、検討を祈る》


そこで通信は切れ、僕は目の前にいる警備部隊の突破手段を実行するため、デスクの上にあったドアの鍵を差し込み、開けた。


武装した警備員が一斉にこっちを向く。


「侵入者発見!直ちに排除せよ!」


あたりをスロースキャンし、警備部隊の動きをシュミレーションする。


相手は完全装備:装備の重さのためスピード低下、速度上昇機能発動。


「構え、撃て!」

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設定タグ:オリジナル作品 , ミステリー , アンドロイド   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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クロユリ☆★(プロフ) - ここりどらすさん» わあ、嬉しいです!ありがとうございます(^^*) (2019年8月23日 1時) (レス) id: 0bca962c48 (このIDを非表示/違反報告)
ここりどらす(プロフ) - 好きです。8点入れさせていただきました。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: af90c931db (このIDを非表示/違反報告)
クロユリ☆★(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご報告ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年2月8日 18時) (レス) id: 0bca962c48 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんばんは。誤字があったので、ご報告します。『彼の感情』の後半、機械が機会になってました。修正と更新、頑張って下さい! (2019年2月8日 17時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロユリ☆★(プロフ) - 夜桜さん» わかりました!拝見させていただきますね! (2018年8月14日 19時) (レス) id: 0bca962c48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロユリ☆★ | 作成日時:2018年7月25日 13時

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