7話 見えない顔 ページ9
相澤side
個性把握テストを終わらせ1年全員を帰らせ俺は3-Aの教室に来ていた
静かにドアを開く
風迅はこの時間寝てることが多い
『寂しくなる？』
風迅は笑いながら聞いていたがその笑顔も作り物だとすぐにわかってしまう
教室に入ると机に突っ伏して寝ているのが見えた
時間は夕方の5時
早く帰って貰って鍵を閉めたいのだ
相澤「おい風迅起きろ」
んーと唸って起き上がった
『あれ？先生なんでここに？』
相澤「戸締りをしたいからだ、ほらさっさと帰れ」
眠そうに目を擦って立ち上がり教室を出ていこうとした
相澤「なぁ風迅…」
開けたドアの向こうで夕日が綺麗に沈んでいた
『なんですか？』
振り返った彼女の顔は見えなかった
相澤「お前なんであの時緑谷にあんなこと言った？」
『あんなこと？』
相澤「ヒーローにはなれないよって言ったろ？」
『あぁ言ったね』
相澤「お前が言う必要なかっただろ？なんでわざわざ嫌われるようなことを…」
見えない彼女の顔は少し微笑んでいるようだった
『先生が生徒に嫌われないためだよ
相澤先生いつもきついこと言ってるんでしょ？
本当は優しいのに』
いつもの話し方じゃない
何かを隠しているのか？
相澤「話し方変わってんぞ
なんかあったか？」
『…えー、なんもないよ〜』
少しゾッとした
声が、喋り方がいつもの調子に戻っている
相澤「お前…」
『ごめんねせんせー私用事あるからもう行かなきゃ
あ、それと今までありがとね
楽しかったよー』
話を遮って帰ろうとした風迅の手を掴もうとした
手が触れる一瞬前
あいつは窓から飛び降りた
相澤「おい！！」
窓から身を乗り出して下に降りたあいつを怒鳴りつける
相澤「危ないからやめろっつったろ？！」
『大丈夫大丈夫、じゃあねーせんせー』
走って帰って行ってしまった
相澤「あのやろ…」
お前が窓から飛び降りると死んじまうように見えんだよ
(冷たい声のあいつとアホみたいなあいつ
どっちが本物なんだ？)
2年間担任をしてきたがあいつの事は分からないことが多い
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ツバキ(プロフ) - ありがとうございます。こんな拙い文章ではありますが楽しんでくれて嬉しいです。忙しくて頻繁に更新はできませんが頑張ります。 (2021年9月14日 1時) (
レス) id: 3f46110078 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - こんにちは、好きです。もう一度言います。好きです。結婚してほしいレベルで好きです。(僕、相澤せんせーと環先輩推しなんです。)更新頑張ってください。待ってます！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：畠 流歌 | 作成日時：2018年12月22日 0時
