＊ ページ20
さすがに馬鹿じゃないから、その言葉の意味ぐらい分かる。
自分が言ってしまった言葉に対して、恥ずかしくなってしまって、顔が熱くなる。
『いや、今のは、その……』
宮舘「ごめんね、冗談だよ」
俺の言葉に被せるように、少し寂しそうな顔をした宮舘くんがそう呟く。
その瞬間、蓮の「まだやってないの？」「大切にされてるね」という言葉を思い出した。
…俺のためを思ってくれてるけど、宮舘くんは、どうなんだろう。
俺だって、そういうことがしたくない訳じゃない。
ただ、度胸がなくて怖がっているだけで、宮舘くんに触れたい気持ちはある。
でも、もしそれで、やっぱり女の子がいいなんて思われてしまったら、俺に勝ち目なんて無い。今だって、こうやってお家に入れて貰えるだけで、奇跡みたいなものなのに。俺はずっと好きだけれど、この関係は宮舘くんの気持ちが変わるまでの脆い物で、だから、男女が普通に恋愛するようなスピードで物事を進めていけないという気持ちも、心の片隅にずっとある。
でも…。
その悲しそうな表情を見て、自分の関係に、もう少しだけ自信を持っても良いような気がしてしまった。
むしろ、俺がヘタレなせいで、宮舘くんを無意識に傷つけてしままっているのだろうか。
『出しても良いですよ、手……』
ほぼ、反射的に言ってしまった言葉。
その言葉に、宮舘くんは、俺に近づいてきて
そのまま、ソファに押し倒された。
髪の毛の水滴が、俺の頬にぽたぽたと落ちていく。
宮舘「本当に良いの？」
低くて、心地の良いその声に、
俺は、ゆっくりと頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 912人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村瀬(プロフ) - りぃさん» あの番組好きなので、個人的に入れたかった話なんですよね！！ ぜひリアルでも出て欲しいですね…！！！ (9月10日 19時) (
レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - るぅさん» こちらこそ見てくださってありがとうございます！！！😭🙌💗 (9月10日 19時) (レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 全部お見通し笑不仲だった舘様のオタクだったことが明らかにされて演技のお仕事がおまけみたいになってる笑某占い番組舘様も出てほしいな笑主様大好きです！ (9月6日 21時) (レス) @page50 id: 06404982c3 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - いつもいつも素敵なお話をありがとうございます (9月6日 7時) (レス) @page50 id: cc63c774d4 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - りぃさん» 舘様と言えば花言葉！と思ってめちゃ調べました笑 夢主君はやっぱり根がオタクなので私と一緒で語彙力無くなりがちです😌 (9月3日 23時) (レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：村瀬
| 作成日時：2023年5月23日 22時
