42（宮舘side） ページ33
食器を片付けてから、ソファへと手を引いて2人で横並びに座る。
と同時に、Aが流れるように土下座をした。
『ほ、ほんとうに、ごめんなさい……』
宮舘「まさか、何も覚えてないなんて思わなかった」
ちょっと意地悪っぽく言ってから、Aの頭をわしゃわしゃと撫でる。俺と恋人になっていたという事実と、そんな大切なことを忘れてしまったショックと、色々な感情でぐちゃぐちゃになっているAが可愛くてついつい笑ってしまう。
宮舘「でも、ちゃんと両思いで良かった」
『ひ、ひぇぇ』
宮舘「もう、いい加減こっち見てよ？Aの顔みたい」
『無理です、恥ずかしすぎて、顔あげられないです…』
宮舘「顔あげないと別れる」
『え゛！！』
ごめん寝の体制でひたすら動こうとしないAにそう言うと、勢いよく起き上がる。
それを見て、もう逃がすまいとそのまま押し倒す。
『っっ…！？みゃ、だて、く…』
宮舘「可愛いよ、本当に」
Aの足の間に膝を入れ、ゆっくりと、覆い被さる。抵抗されないように片手の手首を床に縫いつけ、もう片方の手で柔らかな唇をなぞる。
そうしてそのまま、唇を重ねた。
『ふっ、むっ、』
宮舘「ん…」
啄むように、何度も何度も、角度を変えて重ねる。
そうすると、ゆっくりと、緊張で固くなっていたAの身体から、力が抜けていく。
抵抗が無くなってきたところで、唇の間を押しのけて舌を入れた。
『んぁ…』
さすがに少し抵抗を見せたけれど、力で俺に叶う訳もなくて。もう片方の手首を捕まえる。
宮舘(ああ、可愛い。本当に、我慢がきかなくなる)
ゆっくりと離れると、顔を真っ赤にして目を潤ませるAと目が合う。
宮舘「A…」
『へっ？！や、ちょっと、待って…！』
宮舘「…ごめんね」
もう、無理だ。
これ以上我慢出来るわけない。
Aのシャツのボタンに手をかける。
宮舘「最後までしないから…」
そう言い訳してボタンを外そうとした瞬間、さっきまで強ばっていたAの身体から、一気に力が抜けた。
宮舘「え？A？」
『ぅ…』
呼びかけても反応は無く、さっきまで薄らと開いていた瞳は、固く閉ざされていた。
…もしかして
宮舘「気絶した…？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1047人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村瀬(プロフ) - りぃさん» そう言って貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです😭😭私の中の舘様か国王と言うより王子様寄りになってきている気はしますがこれからもキュンキュンして貰えるように頑張ります〜🥰🥰🥰🥰 (5月23日 22時) (
レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 待って、無理、しんどい、、舘様かっこよすぎる、、夢主君が落ちるのも無理ない、お話マジで神過ぎる…大好きです！ (2023年5月15日 10時) (レス) @page50 id: 1309920312 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - りぃさん» ひぇぇ…！！ありがとうございます😭 これからも沼にいて貰えるように頑張りますね🥰🥰 (2023年5月1日 9時) (レス) @page45 id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 夢主君可愛い（笑）少し前までは心の中で悶えてた夢主君が今では直接「マジで大好きです」って伝えてるのに本当にカップルなんだと思い泣きそうになりました（笑）主様の沼から抜け出せない…大好きです！ (2023年4月28日 14時) (レス) @page43 id: a127518042 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - リトさん» これからもちゃんと幸せにしていきますね🙌🙌 (2023年4月27日 23時) (レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：村瀬
| 作成日時：2023年3月8日 21時
