＊ ページ39
阿部「はい、Aさんどうぞ」
『うわ、超綺麗…！ありがとう阿部ちゃん』
阿部「どういたしまして」
乗っているイチゴやクリームの量まで完璧に計算され、均等に切られたチョコレートケーキが運ばれてきた。さすが、阿部ちゃんが切っただけある。
包丁捌きが若干拙くて見ていて少しだけヒヤッとしたけれど、要らぬ心配だったみたいだ。
運ぶ途中で倒れてしまったのか、殆ど横たわっていたけれど阿部ちゃんはちゃんと立っているものを俺に渡してくれた。
その優しさに、ついキュンとしてしまう。
阿部「あとは好きに取ってってね」
佐久間「ちょ！雑過ぎない？！」
岩本「俺これ！ちょっと大きい気がする…！」
ラウール「あー！それ俺が狙ってたのにっ！！」
阿部「もう、みんな一緒だってば」
ケーキを選ぶだけなのに、まるで子どものようにワイワイと盛り上がっている。
阿部ちゃんや舘様はいちばん近くにあるのを適当に選び、既に口の中へと運んでいた。
阿部「ん、美味し」
ほくほくと顔を綻ばせながらそう言う阿部ちゃんが、あまりにも可愛くて、頬が緩む。
(最後だし、これぐらい許されるよね、)
なんて、心の中で言い訳をして、ケーキの上で輝く苺ををフォークで刺した
『阿部ちゃんお疲れ様』
阿部「えっ、あ、え？」
口を開けたのを見計らっていちごを口元へと持っていく。
『あーん』
阿部「い、いや、でも…」
『ほら、早く』
阿部「あ、あ…ん」
そう言って最速すると、ゆっくりと阿部が口を開いた。
フォークに刺さった苺が、阿部ちゃんの口の中へと消えていく。
口元を手で隠しながら、咀嚼していく姿さえ可愛らしい。
『おいし？』
阿部「恥ずかしすぎてよく分かんないです…」
『ふふ、ごめんごめん』
少し怒ったように言っていたけれど、羞恥からか頬が赤く染っていて全く怖く無くてついつい笑ってしまう。
阿部「もう、Aさんの馬鹿…」
『かっ………』
あまりにも可愛いその言い方に、ついつい心の声が漏れそうになって口を抑えた。
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友里花(プロフ) - このお話続きは書いていただけないんでしょうか？続きが気になります‼︎ (8月10日 16時) (
レス) @page47 id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - こちらに返信書かせて頂きます！ ありがとうございました！花の名前はあっていたのでよく考えれば誕生日わかったのになぜ思い出せなかったのか数時間前の自分おかしいですね、、😅 無事読めてホッとしております😭😭 (2023年4月13日 3時) (レス) id: 972067f6ca (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - りぃさん» もうずっと嬉しいこと言ってくれて惚れそうです😭❤️ ありがとうございますー！頑張るますー！💪💪💪 (2023年2月28日 23時) (レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - renさん» ありがとうございます！！！最初から見ていただけてるなんて嬉しいです😭 これからは他の作品の方で頑張っていきますね🙌❤️ (2023年2月28日 23時) (レス) id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 完結おめでとうございます！男主さんと阿部ちゃん無事結ばれてよかった…！これからも主様の事応援しています！ (2023年2月25日 14時) (レス) @page47 id: a1a8972e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村瀬
| 作成日時：2022年9月26日 15時
