【雪男】加入組の彼と舘様は不仲のようです【男主】

13（宮舘side） ページ28

今日は俺、翔太、照、佐久間、蓮見、の5人でのすのちゅーぶの撮影。
正直、蓮見と一緒になるのは少し気まずい。最近避けられているのは明白だし、消したり書いたりを繰り返しながらやっと出来上がったメッセージは3日間既読無視された。
結局返信は帰ってきたものの、3日間の未読無視は流石に結構キていて。
やっぱり俺、嫌われてんのかな…なんて色々と考えていたら予想よりも早く楽屋に着いてしまっていた。

いつも騒がしい楽屋に1人きりなのは、柄にもなく寂しいような気もして、スマホを弄りながら気を紛らわせる。


(早く誰か来ないかな…)



ガチャ…



なんて考えていたら、戸が開かれる音がしてグットタイミングだなと思いながら顔をあげると、そこには少し驚いたような表情をした蓮見が立っていた。


宮舘「おはよう蓮見」

『………』


いつものようにそう言うと、蓮見は何も言わずに戸を閉める。
あぁ、ついに無視されるようになったか。なんて考えていたら、ずんずんと俺の方へと歩いてきて俺の横でピタリと止まった。


『お、おはよう、ございます…』

(えっ…？！)


いつも俺を避けていたあの蓮見が、俺の目を見ながら挨拶を返してくれた。いつも視線が合わなかったその瞳は、緊張からか薄らと膜が張ってゆらゆらと揺れていて、つい固まってしまう。


宮舘「お、おはよう…」

『あっ、あの、この間は、すみません、でした…メッセージ、既読無視、しちゃって…。やっぱりちゃんと、口頭で謝りたくて…』

宮舘「別に気にしてないよ。俺が急にメッセージなんて送ったら、なんて返していいかなんて分からないよね」

『そ、そうですね、すみません…』


すごい、めっちゃ話せてる。
今までで1番会話している。その事実になんだかドキドキして、それが顔に出ないようにあくまで何も気にしていない風を装い、会話を続ける。

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