【雪男】加入組の彼と舘様は不仲のようです【男主】

＊ ページ27

目黒「あ……」


そこまで言われて、思い出した。

初めてAが舘さんに恋をしてしまったと打ち明けてくれたあの日、俺は確かに「何があっても味方でいる」と誓ったのだった。
それなのに、俺がみんなの味方をしてしまったから、Aは段々と、俺を信用出来なくなってしまっていたのだろう。


目黒「…ごめん、俺ちゃんとAの気持考えてなかったかも」


それでも、俺はやっぱり……


目黒「相談にならいつだって乗る。その気持ちは、変わらないよ」

『ほんと…？今まで通りちゃんと相談乗ってくれる…？』

目黒「当たり前でしょ。でも、俺は舘さんの味方でもあるから、今後も2人が話すようなきっかけ作りは続けていくつもり」

『えぇ、なんで！？今までどおりで良いよぉ…』

目黒「良くない！舘さんの事が好きだったとしても、やっぱりちゃんと関係性は作っていくべきだと思うよ。」

『で、でも…もし伝わって、嫌われたら……』


そう言って不安そうな顔をするAをぎゅっと抱きしめる。


目黒「大丈夫。そう簡単に伝わったりしないよ。それに、このままじゃ舘さんから本当に嫌われちゃうよ？」

『そっ、それは、嫌だけど……』

目黒「そうだよ。だからせめて、普通にお話できるようになろう」


Aの手を取り、しっかりと目を見ながらそう言うと、不安そうな顔をしながらも頷いてくれた。

13（宮舘side）→←12（目黒side）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す