５ ページ5
"YG『昨日苦かったんだろ？砂糖入れてみた。』"
その日からは、ユンギさんもコーヒーを飲むようになった。
ユンギさんは、ここに来ても特に何もしない。
コーヒーを飲んで寝てる。
YG『…そろそろ行くか…』
「どこに…ですか？」
YG『人間界。血を吸いに』
「…そうですか」
YG『美味しそうな誰かさんが、血をくれないものでね？俺らも困ってんだよ』
「ごめんなさい…」
YG『なぁ』
「はい、」
YG『…キス』
「え？」
YG『キスしろ。…俺に血を捧げてくれるなら、今ここで。…嫌なら、屋敷に戻れ』
「ｯ…」
YG『…テヒョンなんかもう、我慢の限界なんだよ、…でも、１番は俺にして。』
＿そっか。
考えてみれば、わかる事。
楽しい生活なんかじゃなくて、
私は彼らの餌だ。
もう、人間界にも帰れないらしいし…
ナムジュンさんに聞いた話だと
ファナリの血を持って生まれた私は特別。
ほんとに、１００億年の中に１人の確率で生まれてくる人。
彼に今血を吸われると、
私はユンギさんと契約を交わした事になる。
本当のプリンセスになる。
彼を理解し、
彼に全てを預けたことになる。
体も、心も。
＿＿＿そうすると、血を捧げても、私は死なないらしい。
血を吸われるのは怖いと、そう思ってるのに。
体は、勝手に動いてしまう。
ユンギさんの唇に、一瞬だけ触れる。
嬉しそうに笑って、私を抱きしめてくる、ユンギさん。
YG『震えるな…怖くない。』
「大丈夫ｯ…です、」
YG『俺らは…少なくとも、俺は。…お前を愛するから。ちゃんと…骨の髄まで愛してやるから。』
「…」
YG『…お前を、餌だとは思わないから』
「んｯ…」
首筋を舐められ、一気に鳥肌が立つ。
YG『ん、ｯ…』
針のような何かが、刺さる感じ。
チクッとする。
ユンギさんに抱きしめられる力が強くなったと思うと、肩に鋭い痛みが走った。
「いっ…」
キバが深くまで刺さったんだと、分かる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年3月12日 17時) (
レス) @page33 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
mickey JM_(プロフ) - すごく面白くてずっとドキドキでした！続き楽しみにしてます！更新どうぞよろしくお願いします！ (2020年1月9日 3時) (レス) id: 1049690fed (このIDを非表示/違反報告)
てぎてぎ - めっちゃ面白いです！ハマりましたw更新待楽しみにしてます (2019年1月18日 23時) (レス) id: ac34a0d44c (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 雑食おおかみさんの小説は全部読んでます！ どれも面白くて最高です！ 日々の生活が忙しいのは重々承知していますが、更新のほうをよろしくお願いいたします！！！ (2019年1月14日 16時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
てひょな - 続きって、もう出したんですか？すいませんなんも知らなくて…… (2019年1月5日 12時) (レス) id: ac34a0d44c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雑食おおかみ
x他1人 | 作成日時：2017年10月13日 7時
