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幕間:八尋と降谷 ページ9

声が届いたら、言葉が伝えられたら、姿が視えたら、抱きしめてあげられたら。

そんなたらればが叶う日が、きっといつか来ることは分かっている。

けれど最近の零は、死に急いでるようにしか見えないんだ。


降谷「疲れた…」
『疲れたじゃない!!!また無茶しやがって!?一歩間違えてたら即死だったんだぞ馬鹿!!』


声が聞こえるはずもないのに、ほぼ毎日零を叱っている。

手紙やスマホから零にそう伝えれば、苦笑いでごめんと返される。

絶対反省して無いなコレ。でも俺は零と幼馴染って訳じゃないから何とかできないんだよな。

…やっぱりここは、アイツに…。


降谷「そこにいるの、八尋か」
『…!?』
降谷「あぁ、なんか最近分かるようになってな、気配みたいなのが?」


今この場には俺しかいないし、今回はアクションは起こしていない。

それなのに、零が見つめてる場所は俺がいるところとは違うけれど。

それでも、零は俺に気付いた。近くに居る幽霊が、俺だってことにも。

それが示すのは、破滅への入り口か否か。


『…頼むから、死に急がないでくれ。俺に出来る事は何もないけどさ、俺は零が心配だよ…』


今日は陣平は佐藤刑事に、研二は研二の姉ちゃんに、航はナタリーさんに会いに行った。

景光は景光のお兄ちゃんに会いに長野に行ったし、今零の傍に居るのは俺しかいない。

俺じゃ役不足だ、零を救えやしない。


『…生身の身体が、羨ましいよ。俺はさ、もっと生きていたかったんだから』


やりたい事がいっぱいあった。勿論、零ともだ。

お墓参りして、景光の墓建てて、一緒に旅行行って。

恋愛は、別にいいかな。また6人でバカやれるように、精一杯を生きたつもりだよ。

お前をひとりには出来ないと思ったからな。けど、結局は…。だからさ、


『俺達の分も、お前が生きてもらわないとならないんだからな、零』


死に急ぐなよ、ゼロ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

星に色が付きました!ありがとうございます!!

これからも「【名探偵コナン】心霊現象?9割は俺達の仕業かな☆【警察学校組】」を

よろしくお願いします!


7月16日 晴色世界

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瑠碧(プロフ) - ちょっと目がウルっとしたり、6人のセリフに笑ったりしてました。 (11月11日 17時) (レス) @page9 id: f628332d4b (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 涙がボロボロ出てくる……。大好きです! (8月5日 4時) (レス) @page9 id: de2f826e82 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - めっちゃ好きです (7月18日 20時) (レス) @page9 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴色世界 | 作成日時:2023年6月30日 18時

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