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「忠義、２つも食べんの？」
「あ、いや、これは・・・」
「さっき、廊下で、
女の人と話してなかった？
声聞こえてんけど。
前に話してた、彼女？」
「うん、まあ。
ちょっと事情あってさ、
今、彼女、自分の部屋に帰られへんねん。
見逃してくれへん？」
「・・・」
そこで恵理、黙り込んでもうた。
そら、同僚として、
ええ気はしいひんよな。
「やっぱ、公私混同よな。
あかんのは分かってんねんけど。
今日だけこの通り。
お願いやから、
誰にも言わんとって。
また奢るわ」
院長の息子の俺が勝手したら、
他のスタッフに、
示しがつかへんもんな・・・
「忠義、そんなに本気なん？
あの子のこと」
「Aちゃんに会うたん？
いつ？」
「真っ暗な総合待合室のソファで、
途方に暮れた顔してはったから、
声かけてん。
夜間外来の受付、案内したら、
すいませんでした、って、
そっちに走ってってもうて・・・
どう見ても元気そうやし、
ちょっと不思議に思て、
追いかけたんよ。
そん時、ちょうど救急車が来て。
あの子、ストレッチャーの救急の患者さんに付き添ってく忠義のこと、
ずっと目で追いながら、
大倉さん、
本当に本物のお医者さんなんだ、
すごいすごいって、
あの患者さんが、助かりますように、って、
何回もひとりごと言ってはった」
Aちゃんらしいな。
ますます好きになってまう。
「やっぱ、さっきの患者さん、
見てもうたんやな。
彼女、ショック受けてへんかった？」
そろそろ３分経つかな。
ラーメン伸びる前に、
恵理との会話、切り上げよって、
そん時までは軽く考えてた。
けど・・・
恵理が、不意に、
俺の白衣の袖口をぎゅって掴んで。
「あの子は嫌」
切迫した掠れた声で言うから。
いつもと違う、
ただならん雰囲気に、やっと、気付いた。
「恵理？・・・どうしたん？」
「忠義の彼女役、
なんで、・・・私じゃ、あかんの？」
執刀中でも、
震えることないのに、
俺の手首握りしめる指が、
ガタガタ震えてる。
不意打ちの告白に、
驚き過ぎて、
理解が追いついていかへん。
「どうしてん、恵理。
なんで急にそんなこと・・・」
「急と違う。
院、卒業した時に、ちゃんと伝えたやん」
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
