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「ちょ、待ってや」
思わず、ひとりごとが漏れた。
この２週間の間にも、
ヤスのライブには、一緒にいっぺん行ったし、
ヤスがパーソナリティーやってるラジオも、
二人で聴いた。
嫉妬してへんわけでは、全くないねんけど、
家族と縁を切ったAにとって、
ヤスは、大切な存在なんやろうなて、
分かるし、
今や、俺にとっても、大事な親友やし。
けど、俺抜きで二人で会われるんは、
やっぱ、もやもやってなる。
大倉忠義俺も行くから。
待っといて。
それだけ送信して、エンジンかけた。
すっかり行きつけになった感のある、
心斎橋のライブハウス。
その裏手の路地で、
Aが、ヤスと向かい合って、話し込んでるんが見えた。
邪魔出来へん雰囲気で、
声かけにくい。
「章ちゃん、あのね。
最後にもらった、このブレス、
実はずっとお守りとして持ってたの。
ごめんね。
それでね、」
Aが差し出したんは、
見覚えのある、水色の天然石のブレスレット。
思い出した！
最初に飯会で会うた時、つけてた。
しばらくは、
Aの左手にいつもあった・・・
これ、ヤスにもらったもんやってんや。
A、言葉の続きを探してるみたいや。
俺には内緒の、宝物やったんかな。
なんか、ますます出て行きづらいし、
つい、階段の陰に隠れてしまったやん。
「もう必要なくなったんか？」
ヤスの明るい声が聞こえてくる。
どっか、無理してるように感じるんは、
考え過ぎなんかな。
「必要なくなったわけじゃないよ？
でも、クリスマスの記念にって、
忠義くんが、ブレス予約してくれたの。
持ってると、まだ章ちゃんに未練あるみたいだし。
お守りだから、どうしても捨てられないし・・・」
「分かった。
元の持ち主は俺やしな。
責任持って引き取るで」
ヤスの声、心なしか、切なくないか？
気のせいとは、違うよな・・・
「章ちゃん、ありがとう。
そのブレス、
私のこと、ずっと守ってくれてたんだよ」
「次からは、
大倉のブレスがAを守ってくれるわ」
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
