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「ここだよ、洗面所」
声だけかけたら、
忠義くんが、まさかの、
すっ飛んで来たから、
びっくりした。
「良かった！
一人でコンビニでも行ったんか、思て。
めちゃくちゃ心配した」
「どうしたの？
なんでそんな心配するの？」
思わず、ドア開けて、出ちゃった。
忠義くんは、
今日もどうして、
すっきり可愛い顔してる。
先にメイクすれば良かった・・・
「うん、今から話すわ。
その前に」
不意打ちに、ぎゅっと抱きしめられて。
「おはよ、A。
御飯、出来てるで」
そんな、反則の優しい事、言うんだもん。
びっくりし過ぎた。
忠義くんお手製のブランチの並んだ、
小さいカウンターテーブルで、
隣り合わせに座る。
「忠義くんて、料理も出来るの？
食材、いつ買って来たの？」
「A、ぐっすり寝てたからさ。
早朝空いてるスーパー行って来た。
口に合う？」
「うん。めちゃくちゃ美味しい。
明太子クリームパスタも、
アボガドサーモンサラダも。
スープも！珈琲まで！」
「大したもん作ってへんけど」
「大したものだよ。
私なんていつもおんなじもの食べてる」
「もやしのナムルやろ？」
「それだけじゃないよ？
ないけど・・・
もやしは、重要な食材なの」
こんな事、話したいわけじゃなくて！
忠義くん、笑ってるもん・・・
「じゃあ、Aの得意のナムル、今度、作って？」
「こんなの食べた後で作れないよ。
忠義くん、なんで料理まで出来るの？」
「研修医ん時、岡山の病院に勤務しとって、
一人暮らししとってん。
俺、食いしん坊やしな、
食べたい物は、自分で作ろ思て。
今もたまに休みの日に作ったりするねん」
「そ、そうなんだ・・・」
なんかもう凄過ぎて、
完璧過ぎて、
本当にこんな人の彼女が、私なんかでいいの？
そんな不安が、むくむく湧いてくる。
「男が料理するん、嫌？」
「嫌じゃないよ。
忠義くんて、つくづく完璧彼氏だなあって」
「なん、それ。
ちょ、あんま期待値高いと、
後から幻滅されそうで怖い」
「しないよ。
むしろ、完璧じゃない方が安心するよ。
忠義くんの方が、
私みたいな、
平凡で普通な子で良いの？」
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
