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そう言うて、ヤスは、心斎橋の雑踏ん中に消えて行ってしまった。
店の中に戻ったら、いつの間にか、
ヤスがこっそり払ってて、
会計は済まされてた。
さっきの切ない顔、
やっぱり、胸に引っかかる。
俺の気にし過ぎならええけど・・・
帰り道の車の助手席。
「なんで章ちゃん、
急に帰っちゃったんだろ」
Aちゃんが、
寂しそうに言うてる。
俺がもやもやしてんの、
全く気付いてへんし。
「急に仕事入ったとか、言うてたで」
適当な嘘ついたら、
「そうなんだ。
章ちゃんの音楽が、
世の中に認められてきた証拠だ」
また、嬉しそうな顔して、
話し出す。
「前のshotaと違って、
笙って漢字の名前で活動してたから、
分かんなかったんだ。
もっと早く知りたかったなあ」
せっかく二人きりやねんから、
ヤスの話題やめへん？
て、喉元まで出かかってる。
くだらん事で嫉妬する男て、
思われたないけど、
俺、そういう、ちっちゃいヤツやねんもん。
だんだん無表情になってってんの、
自分でも感じてるけど、
どうしようもない。
御堂筋に差しかかったら、
綺麗にライトアップされてて、
「うわあ。綺麗・・・」
Aちゃんが、感嘆の声をあげた。
「中之島寄ってこか。
イルミネーションやってるはずや。
駐車場あるかな」
信号待ち、
ナビでパーキング検索始めた俺に。
「大倉さん、今日は病院、戻らなくてもいいの？」
Aちゃんが、嬉しそうに、
そんなん聞くからさ。
さっきまでのもやもやはどっか吹っ飛んでった。
「今日は大丈夫やで」
「ほんと？
さっき電話あったから不安だったんだ」
そのセリフに、ずっきゅんとなって、
もう、にやけてる。
ほんま、俺って、ちょろいな、思うわ。
「イルミネーション見て、
その後、デパート寄って、
クリスマスプレゼント見に行けへん？」
「はい。
でも、プレゼントはいい。
いつも色々してもらって、
毎日プレゼントもらってるようなものだし、
携帯ももらっちゃったし」
「携帯は、俺が連絡取るんに、
必要やっただけやし。
彼氏として、困ってる彼女を助けんのは、
当然やろ？
プレゼントは記念になるようなもん、
選ぼ」
「私、何か返せるものあるかな」
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
