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「なあ。さっきから、わざとなん？」
「何がですか？」
「ヤスん話ばっかりして。
俺んこと、いじめてんの？」
「そういうわけじゃ、」
「じゃあ、どういうわけがあるん？」
「大倉さん、ここにいていいんですか？
お仕事は？」
「夜は急患でもけえへん限り、
仮眠室で寝てるから、ええねん。
話そらさんとって」
「・・・」
じっと見つめてたら、
Aちゃん、
困った顔して、俯いた。
「だって、何か話してないと、
緊張して、おかしくなりそうなんだもん」
俺を責めるように言うて、
大胆に白衣の胸ポケットの、
名札のあたり、押したくせに、
ふって、視線をそらす。
この距離に、
ドキドキしてんのは、
俺だけやないって分かって。
胸がきゅうってなる。
「怒った顔も、可愛い」
ついこぼれた本音に、
Aちゃん、
心底びっくりしたみたいで、
目を見張った。
「そん顔も、可愛い」
勤務中なんは、分かってるねん。
けどさ。
こんな潤んだ目で見つめられたら・・・
キスしたなってまうやろ。
あんまり照れたんか、
Aちゃん、そっぽ向いてもうた。
「Aちゃん、こっち向いて」
ますます俯いてもうて、
ちっとも、言う事、聞いてくれそうにない。
ちょっと強引に頬を包んで、
俺の方、向けたら・・・
「大倉さんのせいで、もう、心臓、壊れます」
そんな、殺し文句、言われてもうて。
余計に、抑えられへん。
「俺んせいで壊れたら、俺が治すから」
驚かせへんように、
ほんの一瞬の、
触れるだけの、もどかしいキスをする。
かすっただけやのに、
俺もドキドキして、壊れそう。
Aちゃん、しばらく固まってたけど、
離れた後しばらくして、
時間差で、
やっとキスしたこと飲み込めたんか、
頬、真っ赤っかに染めた。
目が合うて、
俺はもう幸せ過ぎて。
自然と、笑みがこぼれてくる。
「可愛い、真っ赤んなって」
「もう、見ないで、」
Aちゃん、
俺の胸に、おでこ押し付けてん。
ちょっと、なんなん、この裏技は。
「・・・そんなん言われたら、
どうしても見たなるわ」
「大倉さん、意地悪ばっかり」
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yume.no.(プロフ) - うぅーーっ！！苦しいーーーっ！！こうなることはわかっていたけど、やっぱり切ない悲しいですね(;_;)こんな幸せから一転！foolさんのお話は引き込まれますね！書くのも辛くなりそうな展開なので無理されず！でも楽しみにしていますね♪ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ☆まゆ(プロフ) - やっぱりfoolさんのお話は最高です！たくさん更新してくれて嬉しいです。これから更に切なくなっていくと思いますが続きを楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 8a01f69d5a (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - ここまでの甘々、楽しかったです…続きも楽しみにしてます♪ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - そんな私の小言はどっかに置いといて下さい！！！続きハイパー楽しみにしてます＼(^o^)／ (2019年12月17日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 更新嬉しくてすぐコメントしちゃいました笑♪実は勝手に挿入歌のように思ってる曲があるんだけど…宇多田ヒカルさんのPlay A Love Songなんですが…冬から春になる季節感やテンポ感が私の中でシンクロしてて…っていう勝手な感想でした笑 (2019年12月17日 22時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年10月23日 13時
