あの時の彼の想い【utit】

8話□ ページ10

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｢ありがと、96ちゃん、｣


涙が止まったっところで、96ちゃんに言う。






｢ううん。｣そう96ちゃんは微笑み、言った。









すると、ちょうどテーブルに注文したものがやって来た。






私達はどちらともなく、笑い、スイーツに手をかけた。









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｢ただいま、｣




96ちゃんと別れ家に入る。



やはり、彼はいなくて、







｢はあっ、｣






ため息をついた。









"ﾌﾞｰｯ"




パーカーのポケットで震える携帯。









『さっきぶりで悪いんやけど、
今からまふくんと二人で行って良いかな、話があるんや』








どうせ、彼はいない、帰ってこない、そう思い





｢良いよ、おいで、｣






と返信した。





話ってやっぱそらるさんのこと、だよね

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