あの時の彼の想い【utit】 (ページ43)

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エピローグページ43

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｢あれ、そらるさん居ないの？｣

帰ると居るはずの彼がいなくて、部屋は真っ暗。

リビングへのドアを開けると、

｢｢｢｢お誕生日おめでとう!!｣｣｣｣

クラッカー音とそんな声が響いた。

そうだ、今日は私の誕生日だった。
なんか色々あって忘れてたかも...

｢Aーおめでとー!!
これわしとまふくんからっ!!｣

｢おめでとうございます！｣

｢ありがとー二人とも!｣

可愛い袋を受け取る。

ずっとずっと、一緒に居てくれた二人には本当に感謝しか浮かばないや

｢A!!これ私から!!｣

｢ありがとー!結海ちゃん｣

変な関係にもなったけど、
今では一番の理解者であり相談相手で、一緒にいてて楽しいんだ

｢はい、これは俺から、おめでと｣

｢ありがとうございます!｣

受けとると同時に彼のもとに引き寄せられた。

｢え、あ、そらるさん?｣

｢愛してるから｣

｢っ...｣

耳元で言われたその言葉は一瞬で私の顔を赤くさせた。

｢ほらほらーそこいちゃつかない!!｣

｢わしのAだからね!!｣

まふくんと96ちゃんに引っ張られ、椅子に座らせられる。

｢いやー私のAですよー?｣

｢わしのだし!!｣

明るい雰囲気に包まれ、自然と笑顔が溢れてしまう。

｢私の！｣

｢わしの!｣

そう言い合う二人は何時からか仲良くなってたなぁ

｢皆のAさんってことで｣

そうやって笑いながら言うまふくんも
最初は引きぎみだったもののもうこの雰囲気に慣れてきたみたいだ。

｢いや俺のだし？｣

笑いながら便乗するそらるさんも笑顔が多くなったと思う。

｢皆、ありがとう、｣

私の居場所はここにある。

皆で笑いあえて

一緒に話が出来る

あの頃の事は忘れてはないけど、
彼の愛情を確かめられたいい機会だったって考えるようにしたんだ

もう自分の気持ちは閉じ込めないし、

我慢もしない。

そう約束したんだ。皆と。

愛してくれる人がいる。

愛されるって分かったから

だから

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そらるさん、ずっとずっと大好きです。