どんなあなたも好き。3

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side hokuto



発端は、一枚の写真だった。
中学三年生、みんなで行った修学旅行。

クラスの集合写真を見て、
初めて

かっこわるい

そう思った。


両足につけた補助装具。
両手に持ったクラッチ。_____

毎日使ってるはずなのに
生まれ持ったもので今に始まったことじゃないのに

無性に、これがすごく特別なことに思えて
……それも、悪い意味の。


悩んでも別に、上手く足が動くようになることなんてない。
結局毎朝、装具に足を入れて、マジックテープでとめて。
リュックサックを背負って、両手にクラッチを持つ。


「あら、北斗くん。おはよう」
『…おはようございます、』

エレベーターを待っていると、
隣の号室の優しいおばあさんと出くわす。

「大我くんは？毎朝一緒だったじゃない」
『…今日は、別々です。』
「そう。気をつけてね、この辺は段差も多いから」

はい、そう答えてエレベーターを降りた。

・→←◆＿＿両下肢麻痺 hk

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