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side yugo
「これは、ほくとの目の代わり。
おおきくなったら、この白杖だけをつかって、ひとりで歩けるようになっていくんだよ。
……パパの言いたいこと、ほくとはわかる?」
そう聞くと、しばらく考えた北斗は、
『わかる!みえなくても、だいじょうぶ!』
元気よく、答えてくれた。
「そう。そうだよほくと。
だから、ごめんなさいなんて、思わなくていいんだよ。
パパは、ほくとが大好きだからね。」
『うん、ぱぱ、ほっくんもだいすきだよ』
……どうかな。うまく言えたかな?俺。
天国のきみに、そう問いかけてみた。
『ぱぱ、おやつ食べたい』
「よーし、じゃあ帰ろっか。」
『うん!ぱぱ、ん、』
北斗とぎゅっと、手を繋いで
ゆっくりゆっくり、歩き出す。
クスノキの木陰を出ると、西日が照りつけて眩しかった。
『んあ!!!』
その時北斗が、大きな声を出した。
『いま、たいようがうえにある!
ぱぱ、空にあるね!』
涼しい木陰から、温かい日向へ。
その温度変化を北斗は感じ取って、太陽が空にあることを認識できたみたいだった。
北斗にとっては大発見。
嬉しそうに何度かジャンプした。
そんな姿が、天国のきみに似て、
すごくすごく、可愛いなあなんて。
fin.
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晴(プロフ) - ゆっこさん» ご愛読ありがとうございます!大変励みになります。今後もよろしくお願いします! (2020年8月10日 12時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年8月9日 18時) (レス) id: 354b579e15 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - りんご。さん» 申し訳ありません。現在リクエストは停止させて頂いております。募集再開の目処も立っておりません…ご期待に添えず申し訳ないです…作品、読んでいただきありがとうございます。 (2020年5月30日 22時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご。 - リクエストしても大丈夫ですか! (2020年5月30日 22時) (レス) id: a530807534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴 | 作成日時:2020年5月30日 17時