貴方はキョンの幼馴染！

第25話 ページ29

？１「―――！――A！起きて！」

貴「まだ目覚ましは鳴ってないだろ・・・」

？２「おいA、起きろ！」

貴「いやだ・・・眠い」

？１「起きろってんでしょうが！」

貴「！！」

目を開けると制服姿のキョンとハルヒがいた。

とりあえず体を起こした。・・・これは夢か？

ハ「此処・・・どこだかわかる？」

周りを見渡すと、学校の外だった。

ハ「目が覚めたと思ったら、いつの間にかこんなところにいて、

　 隣であんたたちが伸びてたのよ。・・・どういうこと？

　 どうしてあたしたち学校なんかにいるの？」

空を見ると、灰色の空が広がっていた。

貴「キョン、此処は・・・」

キ「ああ。」

閉鎖空間。ついこの間古泉に連れていかれた場所だ。

ハ「ちゃんと布団で寝ていたはずなのに、なんでこんな所にいるわけ？

　 それに・・・空も変。」

キ「・・・古泉を見なかったか？」

ハ「いいえ・・・どうして？」

キ「いや・・・なんとなくだ。」

・・・おかしいな。閉鎖空間のはずなのに神人がいない。

古泉も来ていない・・・どういうことだ？

貴「とりあえず、学校から出ようぜ。どこかで誰かに会うかもしれない。」

閉鎖空間の範囲もわかるからな。

ハ「あんたたち・・・あんまり驚いてないのね。」

驚いてるよ。十分な。ただし一番驚いてるのは・・・

ハルヒ、お前がここにいることだよ。

そんなことを思いながら歩いていくと、

貴「おっと・・・」

ちょうど校門のところで壁にぶつかった。

ハ「何これ！？」

キ「・・・」ダッ

キョンは、反対側の出口に向かって走っていった。

俺とハルヒは、キョンを追って走った。

キ「敷地に沿って、ぐるりと続いてるな。」

ハ「じゃあ、ここから出られないってこと？」

貴「そうみたいだな。・・・とりあえず、

　 校舎の中に入ろうぜ。中の方が安全だろ。」

キ「そうだな。」

そして俺たちは校舎内に入った。

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