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108~勇太side~ ページ10

「ジンさん?どうかしたんですか?」







『いや?なんでもない』







そう言えば居たな。








彼女のマシンガントークを適当に相槌を打ちながら聞く。いや、聞いた振りをする。






するといきなり…







「クチュン!」








相川さんが








くしゃみをして








寒そうに身体をさすっている。









『大丈夫?』









反射的に出た言葉。








うわっ、優しいな俺。









アイドルだから仕方ないとする。









女の子らしいクシャミ。









してる人はなんとも言えない人だけど。









Aのクシャミも可愛らしいけどデカい。









クッチュン!って言ってるけど









チュンがデカい。









それが面白いし、その後のヴー…って謎の唸りも可愛い。









「大丈夫です。寒くて…」









これとは大違い。









そりゃこんな冷房ガンガンな部屋に半袖は寒いだろうな。まぁ、8月だから長袖持ち歩かないのも当たり前か。









「ジンくんは用意周到ですね長袖持ってきてて」









俺は薄手のパーカーを膝に掛けていた。









理由はAがくれたパンツを汚したくなくて。









まぁ、本当の理由はAが寒くないようにって持たせてくたんだけどね。長袖着せられたし、寒くない。









あの子異様な寒がりだから合わせてたら暑くて死んじゃう。









長袖を着させたくせに。








さらにパーカー持たすなんてあいつどんだけなんだよ









『ああ、まぁね』









嫌な…予感がする…









「使ってないようでしたら貸してくれませんか?」









ほら。









『えっ…いや、「貸してやれよー」
はい、どうぞ』









渋々渡す。内心舌打ちしながら。









スタッフめ…くそっ









「ありがとうございます!!」









嬉しそうに袖を通す









あーあー、パーカーはお陀仏かな。









ワンコみたいに五感が敏感なAにこのままと渡すと









あんま!!臭い!っていわれ、匂いが移ると洗濯すら拒否られるだろう。









紫耀の香水ですら顔を顰めるのに。









それ以上のこの匂いは多分あの子死んじゃう。

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いおこたん - もう、初心者レベル越えてる!!  久々に最初から読んだけど、感動しかないです。これからも、頑張ってください♪ (2020年1月14日 23時) (レス) id: e3a0059b0a (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - yycyttreさん» お待たせ致しました!!読んでくれてありがとうございます! (2019年11月1日 10時) (レス) id: 1065581986 (このIDを非表示/違反報告)
yycyttre(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新待ってます!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: e5d647a456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルヒ | 作成日時:2019年10月22日 9時

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