キミを守る~yuta.j~

107~勇太side~ ページ9

｢神宮寺くん！｣







｢ジンくん！｣







日にちが経つにつれて相川さんの暴走もはげしくなる。








勇太って呼んできたら殴ってやろうと思ったけど今のところそんな気配はなさそう。







それでも毎日毎日だとイライラするし、気が休まんないしで疲れ果てる。







・





・








｢カンパーイ！！｣







今日は出演者で飲み会。





出ない気満々だったけど





主演の俺がそんなことできるはずもなく







壁と岸くんに挟まれて参加する。







こじんまりとした店だから横壁、後ろ壁、横岸くんだから、相川の奇襲も来ないから安心だし




なにより、





こっそりとAの写真を堪能…なんて無理で、









色んな人が話しかけてくるからその相手。







楽しいけどね、他の人話すのは。






相川さんは嬉しい事に女の子の共演者に捕まっているからこっちには来れない。







チラチラ見てくるけど。







｢良かったな｣







『うん、良かったよ』






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良くない。







｢ジンさん！｣





本当に良くない。





目の前に居る相川さん。






さっきまでの安全を返せ。



『なに？』






甘ったるい香水の匂い。






俺も前はバニラとか付けてたんだけど






最近はAの桜の匂いとAが好きなシトラス系





ほぼAの香水だけど







そう言えば嘆いてたな







また作って貰わないとー！こんなに減るなんて！！って






あの時のAの顔を思い出してクスリと笑ってしまう。

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