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140~勇太side~ ページ42

『くそっ!!A!!A!!』






誰も居ないこの部屋。







子供のように愛してる人の名前を泣き叫ぶ。








もう二度とAに会えない。







俺が決めたはずなのに。









『くそっ………いてぇ…』








胸が苦しい…





張り裂けそうなほどの痛み。








『A……痛いよ…助けてよ…
もう一度…抱きしめて…
勇太って…呼んで…』







涙が止まらない。







『A……』








━━━━━━━━━━━━━━━



━━━━━━━






ゴソゴソとする音で目が覚めた。








俺の後ろで…音が鳴ってる。









ここに入れるのはAだけ。








荷物を取りに来たのかな。







「ふふっ、可愛い…
こんな可愛い子になってほしいな
さよなら、勇太…」








俺の頬を撫でる手。







俺のおでこに落ちた大好きな感触。






「愛してる、ずっと」







その言葉を残して家を出ていった。






『A…』






昨日散々泣いたのに…涙が止まんない






拭っても拭っても溢れてくる涙と戦いながらリビングに行く。







テーブルに手紙、部屋の鍵、俺の大好きな香水が置かれていた。






【荷物、あまり持てないから必要なものだけ持っていくね
後は捨てておいて。ごめんね迷惑かけて。
元気でね。A】









部屋を見渡すと、俺との写真が全て無くなっていた。アクセサリー置き場のアクセサリーも。






『あれ?』






俺のお気に入りの指輪が無くなっていた。






その代わり、Aのお気に入りのネックレスが置かれていた。







Aが産まれた時に産院からプレゼントされたらしいリングが通してあるネックレス。






ベビーリングだから凄く小さいけどアメジストが輝いている。






『A…』






俺はずっとAを愛している。






ずっとずっと俺はAだけを想って生きていくんだ。







だから幸せになって






そして、いつか...





もう一度。






何年後、何十年後。もしくは次の世で。





キミと共に歩けますように。

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いおこたん - もう、初心者レベル越えてる!!  久々に最初から読んだけど、感動しかないです。これからも、頑張ってください♪ (2020年1月14日 23時) (レス) id: e3a0059b0a (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - yycyttreさん» お待たせ致しました!!読んでくれてありがとうございます! (2019年11月1日 10時) (レス) id: 1065581986 (このIDを非表示/違反報告)
yycyttre(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新待ってます!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: e5d647a456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルヒ | 作成日時:2019年10月22日 9時

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