109~勇太side~ ページ11
｢これって香水ですか？｣
あろう事かこの人俺のパーカーを匂う。
まじでやめてくれ。
『うん…まぁ…そうだけど』
若干…いやだいぶ引きながら答える
俺のパーカーにはAの香水を振りかけている。
そうすれば抱きしめられた感じがするから。
そのせいで香水の減りが早く怒られる。
｢すっごいいい匂いです！！
香水どこのですか！？｣
あ、あれか同じ匂いにして近づこうとするやつか。
そう思ってしまうから…
俺、ひねくれたな…
なんて思ってしまう。
『えっと…売ってないんだよね
これをプレゼントしてくれた友人の友人が作ってくれたみたいで』
この香水の嬉しいところ。販売してない。
2人だけの匂いだから誰にも使って欲しくない。
｢そうですか…｣
残念そうな顔をする相川さん。
仮に市販でも教えねーよ。
『うん』
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｢とりあえずここでお開きにすんぞー！
二次会来るやつついてこーい！｣
監督の言葉でとりあえずお開き。
俺は二次会なんか行かない。
『岸くん行くの？』
｢いや、俺はやめとく…｣
だよな、さっきまで死んだように寝てたんだから。
だから、相川来てもなんの役にも立たなかった。
何回鼻に枝豆突っ込んでやろうと思ったか。
しないけどさ
『岸くんうちおいでよ』
このままほっといたらどっかで死んでそう
｢そうするよ｣
｢ジンくん、私もお家行ってもいいですか？
酔っちゃったみたいで｣
わざとらしくふらついてる。
『ごめん、無理なんだ』
それでも俺の腕にしがみついてくる
思い切り払いたいけど、死にかけの岸くん支えてるからそんなこと出来ない。
したら岸くん倒れるから。
｢ここ外だし離れなよ｣
岸くんも止める。
あんたが自分の足で立ってくれれば振り払えんだよ。
なんて岸くんを見つめる。
『本当に無理だからやめて』
自然と出た低い声で彼女を離す。
近くに居たスタッフさんに
『すみません、相川さん酔ったみたいなんでお願いします』
そう言って引渡し俺たちは逃げるように帰った。
その時は知らなかった
彼女の笑みに
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いおこたん - もう、初心者レベル越えてる！！ 久々に最初から読んだけど、感動しかないです。これからも、頑張ってください♪ (2020年1月14日 23時) (
レス) id: e3a0059b0a (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - yycyttreさん» お待たせ致しました！！読んでくれてありがとうございます！ (2019年11月1日 10時) (レス) id: 1065581986 (このIDを非表示/違反報告)
yycyttre(プロフ) - めっちゃ続き気になります！更新待ってます！！ (2019年11月1日 1時) (レス) id: e5d647a456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルヒ | 作成日時：2019年10月22日 9時
